小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

EU

2015-07-09 11:40:20 | 考察文
ギリシャ危機が言われている。よくまあ、ギリシャは、図々しい、というか、怠けきった国民だと思う。首相や政府も、おかしい。しかし、首相を選んだのは、国民なのだから、国民の感覚がおかしい。としか、いいようがない。公務員25%、失業率25%、などという、数字から、財政赤字になるのは、目に見えている。それでも、緊縮策に反対して、快適な老後を、送ろうと思っているのだから、図々しい。欧州では、夏には、長いサマーバカンスをとる習慣があり、それが、当然、という感覚なのであろう。
しかし、日本人が、なぜ、勤勉なのかも、わからない。
わかりきったことだと思うが。
ヨーロッパは、戦争の歴史である。
日本は、地理的に他国と接していない、から、(内戦はあっても)外国との戦争がない歴史である。それと天皇制である。日本の権力者は、飾り物の、天皇制を、うまく利用することによって、いわば、形の上での摂関政治をしてきたようなものである。権力者は、天皇に任命され、天皇を補佐する、という形をとってきた。天皇制がなかったら、内戦は、もっと、数多く起こっただろう。戦争が起こらず、公家がいたから、紫式部の源氏物語などに、発する文化が発達した。
それに比べて、ヨーロッパは、戦争の歴史である。
もちろん、どの国も、自国の利益、拡大しか考えていない。
もちろん、ゲルマン系、ラテン系、スラブ系、などの、民族の違いも、あるし、第一、ドイツ語、フランス語、ポルトガル語、などの各国での言語の違いもある。それと、ヨーロッパは、概ね、キリスト教だが、プロテスタント、カトリック、ギリシア正教、などの違いがあり、この思想の対立も(戦争になるほど)激しかった。
もちろん、どの国も、自国の利益、拡大しか考えていない。
ヨーロッパでは、どこかと、どこかの国が、戦争を始めると、他の国は、自分の国は、どっちについたら、自国の利益になるか、という目で、戦争を見てきた。そして、戦争に参加してきた。
世界大戦は、第一次、と、第二次の、二回だけ、行われただけ、ではないのである。
ヨーロッパでは、ヨーロッパ世界の、世界大戦の歴史である。ただ、時代が進むにつれ、科学が進歩するから、毒ガスや、爆弾や、戦車や、戦闘機、や、戦艦、や、通信技術、などが、開発されるから、殺傷能力が高まって、第一次、と、第二次では、戦死者の数が、膨大な数になったのに、過ぎない。
だから、EUの元の目的は、ヨーロッパで戦争を、起こさないことにあった。もちろん、ヨーロッパは地理的につながっているから、経済の向上という目的もある。
しかし、所詮、各国は、自国のことしか考えていないのに、(国家として当たり前)通貨をユーロというもので、統一してしまうと、ややこしくなってしまう。
自国の通貨の制度の方が、自国の経済に、責任感と、危機感をもたなくてはならないから、その方がいいのだが。
さてギリシャ、EUは、どうなるか。
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