小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

なぜ厚生局は院長に対して恫喝的なのか

2013-04-26 22:08:22 | 医学・病気
なぜ厚生局は院長に対して恫喝的なのか。
それは。クリニックや病院という所は。たとえるなら、防犯カメラがついてない商店(たとえばブックオフ)のようなものだからである。防犯カメラがないだけなら、まだいい。何人かの店員は、いるからである。しかし、クリニックや病院には、店員も、一人もいないのである。こういう商店(たとえばブックオフ)に入って、買う商品を決め、正直に、商品の代金を、誰もいないレジに置いていくようなものなのである。そんな商店では簡単に万引きが出来てしまう。もちろん、全ての人が万引きするとも、思わないが。代金を正直に置いていく人も多いだろう。つまり、人間の良心を信じているのである。信じているというよりも、商店の店主である厚生局は、防犯カメラも、店員も、病院に常駐させる、なんてことは、手間がかかって、物理的に、とても出来ないのである。クリニックや病院の責任者である院長を信じるしかないのである。そして、まがりなりにも医師には、そんなに悪い人間は、いないだろう。しかし、違法なことをやろうと思えば、簡単に出来てしまうのである。だから、店主である厚生局としては、クリニックの院長を、何か悪い事をやっているのではないか、という疑いの目で見ているし、頭ごなしに恫喝しておけば、院長も、おそれをなして、悪いことは、出来なくなるだろう、と思っているのである。実際、その効果は、(院長にとっては不愉快ではあるが)ある。それが厚生局が、院長に対し、恫喝的な態度をとる理由の一つである。
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