小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

飯場の少女 (小説)

2020-08-18 21:21:16 | 小説
「飯場の少女」

という小説を書きました。

ホームページ、「浅野浩二のHPの目次その2」

http://www5f.biglobe.ne.jp/~asanokouji/mokuji2.html

に、アップしましたので、よろしかったら、ご覧ください。

(原稿用紙換算12枚)


「飯場の少女」

僕は、会社から、リストラされた。
それで、僕は、ある飯場に住み込み、土方として、働くことになった。
昼間、土方として、働いた。
仕事が終わると、僕は、粗末な、飯場の家に帰った。
四畳半の狭い部屋が、僕の部屋だった。
その家には、他にも、3人の男が、住んでいた。
僕は、彼ら、3人と、その家に住むようになった。
彼らも、昼は、土方として、働いた。
ある時である。
一人の少女が、やって来た。
彼女は、豪雨災害で、家も家族も失って、誰も助けてくれる人がいなかったので、路頭に迷っていたのだ。
彼女は、オシ、で、言葉、が喋れなかった。
僕たちは、彼女を、可哀想に思って、彼女を、家に、泊めてあげた、そして、食べ物をあげた。
彼女は、涙を流して、僕たちに感謝した。
彼女は、名前を、桃子、といった。
彼女は、僕たちの、食事を作ってくれたり、買い物に、行ってくれたり、掃除してくれたり、僕たちの、よごれた服を、洗ってくれたりした。
彼女は、嬉しそうだったし、僕たちも、嬉しかった。
彼女は、まるで、可愛い、アイドルのような、存在になった。
彼女は、そのまま、この家に、すみこむうに、なった。
彼女は、この家の、ハウスキーパー、のような、存在になった。
僕たち、4人は、皆、桃子に気があって、ライバル関係だった。
誰かが、桃子に手を出そうとすると、すぐに、他の男たちが、それを、制した。
それほど、僕達のライバル関係は、熾烈だった。
だが、僕は、そのライバル関係に、表立って、行動できなかった。
僕は、桃子に、面と向かって、好きだ、と言えるような、性格じゃなかった。
黙って、桃子のことを、思い続けるだけだった。
桃子は、無口で、気立ての優しい、ちょっぴり、弱々しく見える、女の子だった。
桃子は、僕達4人のために、料理を作ってくれ、僕達の服を洗濯してくれ、ちらかった部屋を掃除してくれた。
桃子は、それらを、少しも苦にする様子もなく、いっつも、黙って、働いていた。
僕は、そんな桃子を、こっそり、見るのが好きだった。
ある時、三人の仲間の一人が、こんなことを、言い出した。
「桃子は、性格もいいし、気立てもいい。いつ、どこから、縁談の話がもちかけられて、社会的地位の高い男にもっていかれてしまうかもしれない。それに僕達4人のライバル関係も決着がつきそうにもない。こうなったら、桃子を僕達4人だけのものにしてしまおう。その方が社会的地位の高いヤツに桃子をとれてしまう、よりいい。そのためには、桃子を僕達4人で、犯してしまえばいい。その事実を桃子に縁談がもちかけられた時、相手方に話してしまえば、縁談は、ブチ壊れるし、それに、桃子みたいな古風な子は、処女を奪われてしまえば、他の男を愛する資格が、なくなると、思い詰めてしまう、だろう」
残りの2人も、それには、二つ返事で同意した。
「お前も賛成だろう?」
と、この計画の立案者が僕の同意を求めた。
僕は、これに無言で頷いた。
「そんな方法で、天使のような、桃子、に乱暴をして、気立てのいい、桃子、の性格を利用するなんて、人間のやることじゃない。畜生のやることだ」
僕の本心は、そう言っていた。
だがそんな本心も、スバズバ言うには、僕の気は小さすぎた。
決行の日が来た。
夜だった。
桃子、は、台所で食器を洗っていた。
3人が、瞬時に、桃子、に、おそいかかった。
両手を後ろに、捩じ上げ、大声を出さないよう、口を塞いだ。
そして、桃子、を、担ぎ上げて、二階の、桃子、の、部屋に、運んだ。
3人のうちの、一人が、僕にも、手伝うよう言った。
だが、僕には、とてもそんなことなど、出来なかった。
だが、だからといって、「そなにことやめろ」、と言って、この暴行を止めるほどの勇気も無かった。僕は、ただ黙って、彼らについていった。
この行為を、黙認して、共犯者となることが、僕に出来る唯一の協力だった。
か弱い桃子、は、部屋に入れられると必死で抵抗を試みた。
僕達は、桃子、を好きだったし、また、桃子、も、僕達を友達と思って好意をよせてくれていた。
だが、それを、こんな形で、裏切られることは、桃子、には、耐えられなく、つらく、悲しいことなのは明らかだった。
桃子は、抵抗の中にも、相手への思いやりがあった。
だが3人は、桃子、のそんな気持ちなど少しも理解していなかった。
3人はむしろ、このさい、完全に、桃子、を、なぶりつくしてしまえば、桃子、を、自分たちのものに出来ると思い込んでいた。
3人は抵抗する、桃子、を、後ろ手に、捩じり上げ、平手で、桃子、の顔を思いきり叩いた。
そして、桃子、が、声を上げないよう、猿轡をかまし、桃子、をベッドに縛りつけた。
桃子、は、目をつぶっていた。
そして、その目じりからは、幾筋もの、涙が流れ続けていた。
3人は、獲物に群がるハイエナのように、桃子、の首筋にキスしたり、胸を揉んだり、じらすように、太腿から、スカートの中へ、手を這わせたりし、それを、代わる代わるした。
じらすような、ペッティングが続いた。
それは桃子、を精神的に屈服させ、これから行う本番の行為を精神的に受け入れさせるためだった。
ようやく、長いペッティングが終わった後、3人は、立ち上がり、だれから、やるためのジャンケンをした。
第一番になった者は、小躍りして、桃子、の上にまたがった。
そして、ナイフをとりだして、桃子、の服に手をかけた。
桃子は、もう、抵抗する気力もなくして、ぐったりしていた。
ただ、閉じられた目からは、涙が流れ続けていた。
僕の心の中の火の玉が炸裂した。
僕は桃子にまたがっていた、男の胸ぐらをつかんで、投げ飛ばした。
そして、この突如の暴挙にでた狂人を取り押さえようとして、残りの2人が僕を押さえつけようと襲いかかった。
僕は気が小さいが、子供の頃から、始めて、テコンドーを身につけていた。
僕は、右からくる者を、左足で、回し蹴りで倒し、つづいて、左からくる者を右回転し、右後ろ回し蹴りで倒した。
二人は、声をたてる間もなく、地に倒れた。
僕は、落ちていた、ナイフを、とり、桃子の両手両足の縄を切った。
そして桃子を持ち上げた。
そして、部屋を飛び出し、階段を降り、建物を出た。
僕は無我夢中で桃子を抱いたまま、走った。
162cm、45kg、とはいっても、人一人である。
重かった。
僕は仲間3人を裏切ってしまった。
それも、手ひどい方法で。
彼らは、業を煮やして、僕を追いかけてくるだろう。
僕はそれが怖かった。
だが、何としても、桃子を守らなくてはならない。
そのためには重さなど、感じてはならないと、思った。
僕は走りに走った。
いつしか、僕達は、海岸に来ていた。
満月が、唯一の、光であった。
僕は、桃子を座らせ、僕も座った。
僕は、桃子の猿轡を解いた。
桃子は、気を失っていた。
僕は桃子を抱きしめた。
僕は桃子を守ってやらなくてはならないと思った。
僕は桃子を愛していた。
だが、僕には、桃子を幸せにしてあげる能力が無いことも、十分、知っていた。
僕は、桃子を本当に愛し、幸せに出来る人があらわれ、二人が、幸せになる日まで、命がけで、桃子を守ろうと思った。



令和2年8月18日(火)擱筆

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借金した女 (小説)

2020-08-18 18:05:21 | 小説
「借金した女」

という小説を書きました。

ホームページ、「浅野浩二のHPの目次その2」

http://www5f.biglobe.ne.jp/~asanokouji/mokuji2.html

に、アップしましたので、よろしかったら、ご覧ください。

(原稿用紙換30算)


「借金した女」

佐藤京子、は、藏越、に、プロポーズされていた。
藏越は、佐藤京子、を好きだったからである。
しかし、佐藤京子、は、藏越、が嫌いだった。
藏越、は、悪質な、闇金融、だったからである。
佐藤京子、は、藏越、顔を見るのも、嫌なほどだった。
藏越、は、京子、に、「どうか、私と、付き合って下さい」、と、何度も、哀願した。
しかし、京子、は、「ごめんなさい。藏越さん」、と言って、速足で逃げ去った。
藏越の、京子、に対する、思慕は、物凄いもので、京子、の、携帯電話の、電話番号、や、メールアドレスまで、調べ上げ、一日に、100通以上、「京子さん。私は、あなたを、愛しています。どうか、結婚して下さい」、という、メールを、毎日、送りつづけた。
藏越は、京子を、ストーカーして、京子の写真を、こっそり撮り、京子の出した、ゴミを、持って帰った。
さすがに、寛容な性格の京子も、参ってしまい、メール、も、携帯電話の電話番号も、着信拒否設定にした。
それでも、藏越は、京子を、つけまわした。
それで、とうとう、京子は、警察に、藏越に、ストーカー、されて、困っていることを、相談した。
「どうか、藏越さん、を、逮捕しないで下さい。穏便に、注意して下さい」
と、心の優しい、京子は、警察に頼んだ。
警察は、藏越に、「今後、佐藤京子に対して、ストーカーしないように」、と厳重注意した。
そのため、それ以後は、藏越は、京子に、ストーカー、することが、出来なくなってしまった。
藏越は、怒った。
「可愛さ余って憎さ百倍」、であり、藏越は、京子を憎むように、なった。
・・・・・・・・
京子の父親は、中小企業を経営していた。
しかし、京子、の父親が死んでしまった、ため、京子、が、跡を継ぐことになった。
そこへ、不運なことに、新型コロナウイルスの、休業要請が、起こって、京子、の、会社、は、多額の借金をしてしまった。
京子、は、銀行回りをしたが、どこも融資してくれない。
京子、は、仕方なく、藏越、の所に行った。
そして、藏越、に、「どうか、お金を貸して下さい」、と、頼んだ。
他に、お金を借りる相手がいないのである。
なので、京子は、耐えがたき、を耐え、藏越の所に行ったのである。
藏越、は、ニヤニヤ笑いながら、
「そうですか。それでは、お貸ししましょう。その代わり、私の、言うことを、聞くのなら、お金をお貸ししましょう」
と、藏越、は、言った。
「な、何をするんですか?」
京子、は、藏越、に聞いた。
しかし、藏越、は、答えない。
京子、は、悩んだが、他に、方法が、ない。
「わかりました。藏越さん。あなたの言う事を聞きます」
と、京子、は、言った。
京子に、毛嫌いされている以上、もう、京子から、愛されることは、無理とわかった、藏越は、憎んで余りある、京子を、いたぶり尽くしたい、と思っていたのである。
・・・・・・・・
その日の藏越の家の様子。
サングラスをかけた藏越が、床で、ブラウス、と、スカート、を脱がされて、ブラジャー、とパンティー、だけになっている京子、を薄ら笑いで眺めている。
京子は両手を背中に回されて、後ろ手で縛られている。
床についている乳房がぺったりとつぶれ、髪は美しく床に広がっている。
京子は白いブラジャーとパンティーを身に着けている。
藏越が、グイと京子のパンティーを京子の膝の所まで引き摺り下ろした。
「あっ」
京子が反射的に悲鳴を上げる。
しかし、後ろ手に縛られているため、どうすることも出来ない。
京子は見られないよう、必死で両腿をピッチリくっつけた。完全に脱がされないで、中途半端に膝にひっかかっている、パンティーは京子を辱めた。
「ふふ。ブザマなもんだな」
藏越はそんな揶揄の言葉を言う。
言われて京子は頬を紅潮させた。
そして藏越は、椅子にドッカと腰掛けて口元を歪ませながら、余裕で惨めな京子を見下すように眺めている。
藏越は、ブラジャーのホックをはずし、京子から抜きとった。ふくよかな乳房が顕わになった。
藏越は皮靴でドッカと京子の尻を踏んだ。藏越は京子のふっくらした乳房を皮靴で遠慮なく踏み、靴で乳房を揉んだ。
「ああー」
京子は眉を寄せた。
藏越は今度は京子の頬をドッカと皮靴で踏みつけた。そしてグイグイと揺すった。京子の顔は皮靴の下で苦しそうに歪んだ。
「ああー」
京子は靴の下から声を洩らした。藏越は容赦なく、グイグイ揺する。これ以上のいたぶりがあるだろうか。靴は都会のアスファルトの上を所かまわず歩き回っている。その靴は公衆便所の汚いタイルの床をも踏みしめた靴である。
「ふふ。どうだ。今の気持ちは」
藏越はグリグリとタバコを揉み消すように京子の顔を踏みながら聞いた。
「み、みじめです。いっそ死んでしまいたいほど」
京子は眉を寄せ、苦しげな表情で蚊の泣くような声で言った。京子の顔は羞恥と屈辱で紅潮していた。
しかし藏越は京子の苦しみにかまわず、靴を揺すりながら、罵りの言葉を言った。
「ふふ。女なんて下等な動物の扱いはこれで十分だ。これからもっと惨めにしてやるから、楽しみにしてろ」
藏越は靴先を京子の閉じた口の中に無理やり入れた。
「ほら。靴を、きれいに舐めろ」
藏越は促すように靴を揺すった。京子は涙で潤んだ瞳で藏越を一瞥した後、藏越に言われたように舌を出して、靴を舐めた。京子はピチャピチャ犬のように靴を舐めている。藏越は靴先を京子の口の中にグイと押し入れた。靴先が咽喉仏とどくほどまでに。京子は眉を寄せ、苦しげな、訴えるような目を向けた。涙がこぼれている。
「どうだ。苦しいか」
藏越はクツをグリグリ揺り動かしながら、笑いながら言った。
「は、はい」
京子は涙に濡れた顔を必死に縦に振って、苦しみを訴えた。藏越は、
「ふふ」
と、笑って、京子の口から靴を抜いた。それは京子の唾液で濡れていた。
藏越は洗面器を京子の前に置いた。それを見るや京子は真っ赤になった。洗面器の中にはイチジク浣腸が二十個以上入っていたからである。
「ふふ。これから、これを全部、お前の体の中に注ぎ込んでやる」
そう言うと藏越は洗面器を持って、立ち上がった。藏越は京子の尻の方へ回ると、露出されている京子の大きな尻をドンと蹴った。
「ほら。浣腸してやるから、膝を立てて、尻を突き出せ」
「は、はい」
京子は言われるまま、体を動かし、うつ伏せになり、膝を立てて尻を持ち上げた。両手は背中の真ん中で、後ろ手に縛り上げられている。手が使えないので、上半身の重みが、顔と肩にかかり、京子の顔は床に押し付けられて歪んでいる。
「ほら。もっと脚を大きく開け」
そう言って藏越は京子の腿をドンと蹴った。
「は、はい」
言われて、京子は、脚を今まで以上に大きく開いた。大きな尻が高々と天井へ向けて突き出した。
後ろ手に縛められたまま、顔を床に擦りつけている姿は惨めこの上なかった。藏越はドッカと京子の尻の前に胡坐をかいた。京子の尻の割れ目は広がり、キュッとすぼまった尻の穴が丸見えである。藏越は京子の尻を掴むとイチジク浣腸の先を京子の尻の穴に当てた。反射的に京子の尻の穴がキュッとすぼみ、京子は、
「ひいっ」
と悲鳴をあげた。藏越はすぼまった尻の穴を強引に広げ、イチジク浣腸の茎を京子の尻の穴の中に差し込んだ。
「ああー」
京子の悲鳴。藏越は、イチジク浣腸を、ゆっくりとへこました。尻の穴が茎をキュッと締めつけているので液体はもれることなく確実に京子の体内に注ぎ込まれていく。入れ終わると藏越はスッと茎を抜いた。
すると尻の穴はキュッと締まり、体内に入った液体は、もはや後戻り出来ない。京子の尻はあたかも液体を飲み込んだかのようである。不気味な液体を注ぎ込まれてしまった恐怖感から、京子は、
「ああー」
と顔を歪めて叫んだ。
「ほら。一本入れるごとに本数を数えるんだ」
藏越は京子の尻をピシャリと平手打ちした。
「は、はい」
京子は尻をプルプル震わせながら言った。藏越はゆっくりと時間をかけながら、京子の尻の穴、に、イチジク浣腸をしていった。茎が抜かれる度に京子は苦しい顔から声を震わせて数えた。
「い、一本です」
「に、二本です」
藏越は四本で終わりにした。一度入ってしまった液体はもはやどうにもならない。
「ほら。立ちな」
言われて、京子は手が使えない苦しい体をよじって、ヨロヨロと立ち上がった。藏越は京子の右足を持ち上げて、パンティーを通した。
「ほら。こっちのアンヨも上げな」
そう言って、もう一方の左足をピシャンと叩いた。
「な、何をしようというのですか?」
京子は恐怖感から足を上げようとしない。
「ほら。世話をやかすな」
藏越は強引に京子の足を持ち上げてパンティーを通した。そしてスルスルと持ち上げてゆき、京子にパンティーを履かせてしまった。
「ふふ」
藏越は笑って京子から離れた。
「な、何をするのですか?」
京子が聞いたが藏越は、答えない。
「ふふふ」
藏越は、ふてぶくしく笑って、ドッカとソファーに、腰かけた。
京子は戸惑いながら、腰をおろして立て膝になった。
京子はつつましそうに立て膝でいた。
パンティーを履かされて、パンティー一枚で、後ろ手に縛められて、足を寄り合わせている京子の姿は美しかった。
大きな乳房が、くっきりと威風をもって露出している。藏越はソファーに座ったまま、口元を歪めて、美しいつつましい京子の姿を黙って眺めている。
数分の時間が経過した。
京子は、
「あっ」
と叫んで体をブルブル震わせた。京子は眉を寄せ、腿をピッチリと閉じ、モジモジさせはじめた。便意が起こり出したのである。藏越はどこ吹く風と冷ややかな目で黙って京子を眺めている。京子の悶えの度合いは激しくなっていく。京子は身をよじり、ハアハア肩で息をしだした。
「お、お願い。藏越さん」
京子はピッチリ閉じた腿をピクピク震わせながら言った。藏越はポケットからタバコを取り出し、ことさらゆとりを見せつけるように一服してから口を開いた。
「なんだ」
「お、お願い。藏越さん」
「だから何なんだ」
藏越は突き放すような口調で言った。
「お、おトイレへ行かせて」
言って、京子は真っ赤になった。藏越は口元を歪めながら、黙っている。
「お願い。おトイレへ行かせて」
京子は再び訴えた。藏越は洗面器をポンと京子の前に放り投げた。
「ほら。その中にしな」
藏越はごく何でもないかのように言った。
「ええっ」
京子は洗面器を見て、驚きの悲鳴を上げた。藏越の前で藏越に見られながら、洗面器を跨いでする、などという事が出来ようものか。しかも京子はパンティーを履かされている。いったい、どうすればいい、というのだ。まさか、パンティーを履いたまま、するなどという事などとても出来ない。だが、京子の苦しみはどんどん激しくなってゆく。京子はもんどりうって、この苦痛と戦った。が、ガマンは限界に達した。京子は最悪の事態からは何とか避けようとして、洗面器の上に跨った。踵を上げた足首がガクガク震えている。とうとう苦痛が限界に達した。
「お願い。藏越さん。パンティーを降ろして」
京子は顔を真っ赤にして言った。藏越は苦しむ京子をしばし冷ややかに見ていたが、ようやく腰を上げ、京子の所へ行くと、京子の尻をピシャリと叩いた。
「ほら。立ちな。パンティーを降ろしてやるよ」
と言って、ピクピク震えている京子の尻をドンと蹴った。京子は立ち上がった。藏越はパンティーを膝まで降ろした。中途半端に膝まで下ろすより、いっそ完全に脱がされる方が、この場合は、京子にとって、まだマシだった。パンティーを降ろされると、京子は急いで洗面器を跨いだ。藏越はソファーに戻って座って、口元を歪めながら京子を見ている。京子の忍耐は限界に達した。
「み、見ないで」
京子は紅潮した顔で叫んだ。が、藏越は楽しいショーを見るようなゆとりの目つきで京子を見ている。
「ああー」
京子は叫んだ。
京子の便が勢いよく洗面器の中に放出された。長く我慢したことは、より刺激を大きくしていた。いったん放出された後はもはや羞恥心は急速に引いていった。最初の排泄をした後も何度も便意の刺激が間隔をあけては、起こってきた。羞恥心を捨てた今、もはや京子は完全な排泄感を求めて、なるがままに身をゆだねた。やっと、体内に溜まっている便を全部、出し切って、便意が来なくなるのを感じて京子はほっとした。尿もジョロジョロと流れた。
「ちゃんと全部、便器の中へ入れろ」
そう言われていたので京子は、はねとびないよう、しっかり狙いを、洗面器に定めて放出した。
すべてが終わった。京子は悲しそうな顔で藏越を見た。後ろ手に縛められているので、自分では出来ない要求がまだあった。しかしそれを頼む事などどうして京子に出来ようか。藏越は大と小の便を満たした洗面器を跨いでいる京子を心地よさそうに眺めている。そんなものを排泄後も跨いでいる事も、みっともないが、他にしようもない。すべては藏越の情けにすがるしかないのだ。藏越はしばし楽しそうに眺めていたが、ソファーから、立ち上がって京子の所へ来た。
「何かお願いがあるだろう」
藏越はしたり顔で言った。京子の顔が紅潮した。しばしして京子はコクリと肯いた。
「何のお願いだ」
京子は言えない。
「言わなきゃ、しないぞ」
藏越は濡れタオルをこれ見よがしに京子に見せつけて恫喝的な口調で言った。京子はワナワナと口唇を震わせながら言った。
「お、お尻をふいてください」
藏越はしてやったりといった顔で、濡れタオルで京子の尻を拭いた。そして、そのタオルを京子に見せつけた。そのタオルには、ふきとられた便が茶色く染みついていた。そしてそのタオルを京子に見せた。
「い、いや」
京子は紅潮した顔をそむけた。
「見るんだ」
と言って藏越は京子の髪をつかんで、強引にタオルに向けさせようとした。京子は横目でしぶしぶそれを見た。藏越はタオルに自分の鼻先を近づけた。
「あっ。いやっ。やめてっ」
京子は激しく首を振った。だが藏越は、
「ふふ」
と笑って、タオルで、また、京子の尻を拭いた。京子は顔を真っ赤にして、されるがままになっている。
「クソを垂れ流して、尻まで拭かせて、何も言うことはないのか」
藏越は恫喝的な口調で言った。
「あ、ありがとうございました」
京子は頬を赤くして声を震わせて言った。
「もっと具体的に言え」
「わ、私の、お、お尻を拭いて下さって、有難うございました」
京子はみじめの極致である。
「よし。それじゃ、そろそろいくとするか」
藏越はそう言ってズボンを降ろし、パンツも脱いだ。
藏越の、マラは、天狗の鼻のように、激しく、そそり立っていた。
「ほら。しゃぶれ」
藏越は京子の顔の前に、怒張して自分のマラを突きつけた。京子は言われるまま、そっとそれを口に含んだ。
「いいか。舌を使って、時々、先を舐めて、うまくやれ」
藏越は京子の髪を掴んで言った。京子は言われたとおり、藏越のそれを口の中に含み、根元までゆっくりと往復させ、時々舌で亀頭をころがした。
「うっ」
藏越のそれは一気に怒張した。
藏越はいそいで、マラを京子の口から抜いた。そして京子を倒し、股を開いた。藏越は怒張した自分のマラを京子の、性器の穴の中に押し込んだ。藏越のマラは、京子の舌で粘ついていたので、それは、スポッ、と簡単に入った。藏越は腰を揺すってピストン運動を始めた。そして京子の胸を荒々しく揉んだ。
「女なんて便所みたいなもんだ。金玉にたまったザーメンを放出するための便所に過ぎないんだぞ。わかってるのか」
藏越は激しく怒鳴った。
「ザーメンを出したら、その後でションベンを飲ませてやるからな」
藏越は蠕動を加速した。京子は黙っている。
「おい。わかっているのか」
藏越は京子に怒鳴りつけた。返事がないので、藏越は、京子を平手打ちした。京子は、あわてて
「はい」
と返事した。
「どうわかっているんだ。はっきり、言ってみろ」
「女は男の便所です」
「ションベンを口の中にしてやるから飲むか」
「はい。飲みます」
藏越は射精の予兆を感じて蠕動を止めた。藏越は眉を寄せて、
「うっ」
とうめいた。
「ああー。出るー」
ドクドクと藏越の精液が京子の体内に放出された。
「ふう。すっきりした」
藏越はそう言って、マラを京子から抜いた。藏越は完全な征服感に酔っていた。
藏越は京子の口にマラを向けた。
「ほら。ションベンを飲ませてやる。口を大きく開けろ」
言われて京子は口を大きく開いた。勢いよく小水が京子の口に放出された。京子の咽喉仏が盛んに動いて、京子が意識して小水を飲んでいるのがわかる。
京子は、ゴホッ、ゴホッ、と、むせた。
「ほら。しっかり飲め」
藏越はそう言った。藏越は照準をはずして京子の顔に小水をひっかけた。出し切ると藏越は、
「はー。スッキリした」
と言った。
藏越はパンツとズボンをはきクツも履いて、元の姿に戻るとスッと立ち上がった。そして京子の顔を土足で踏みつけた。そして京子の顔が歪むまでゴロゴロと足を揺すった。
「ふふ。女なんて下等な動物はこうやって扱うもんよ」
と藏越は得意げに言った。
・・・・・・・・・
こうして、京子は、藏越が、「来い」、というと、藏越の家に行くことになった。
その度に、京子は、藏越に、嬲り尽くされた。
三回目の時である。
その日も、京子は、藏越に、呼び出されて、藏越の家に行った。
そして、藏越に、嬲られた。
夜、遅くまで。
しかし、藏越が、「よし。今日は、このくらいにしておこう」、と言って責めをやめた。
京子が、シクシク泣きながら、服を着ていると、藏越が、
「京子。もう、これで、私の欲求は、満足した。もう、来なくていいよ」
と、言った。
京子は、ホントかな、と思ったが、それ以後、藏越から、京子に、電話が、かかってくることは、なくなった。
京子は、藏越に、「ありがとう。藏越さん」、と、電話した。



令和2年8月18日(火)擱筆

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