小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

無給医

2019-06-29 06:28:36 | 医学・病気
無給医、というのは、あるんだよね。

テレビでは、調べた結果、あった、と言っているけど、あれは、ウソ。

調べる前から、無給医、の存在は、厚生省は、知っているはずだ。

一人前になるまで、医者、や、研修医は、足手まとい、だからね。

大学の方としては。

医学の、知識、や、技術、を、教えてやってるんだから、(本来なら、お前が、授業料を払うべきなんだぞ)、という感覚なのだ。

そりゃー、一般の、学校、とか、カルチャー・スクール、とか、だったら、その理屈が正しい。

学校が、何か、教える、代償として、生徒が、学費を払う、というのは、当たり前である。

しかし。

無給医で、困っているのは、大学で、働いていて、将来は、助手→助教授→教授、と、大学で、偉くなりたいヤツなんだよね。

医学部では、教授が、人事権を握っていて、教授(殿様)の御意向には、逆らえないんだよね。

でも、大学の関連病院に行くことになったら、ちゃんと、金は出る。

まあ、ド田舎の僻地の病院に、行かされる可能性があるけど。

無給医は、大学病院で、働いている医者、だけ、の問題である。

あと。

教授は、博士号認定権、を、持っているから、教授には、逆らえないんだよね。

教授が、博士号、と、認めれば、クズ論文でも、医学博士様、となれるんだよねー。

そして、医者の肩書き、として、一生、医学博士、という、肩書き、が、つくんだよねー。

クリニックを開業したら、待合室に、「博士号」、の賞状を、ご立派な、額縁に入れて、患者の目につくように、飾っておくから、それを見る患者は、「ああ。ここの、先生は、医学博士なのね。研究熱心なのね。なら、安心して、かかれるわ」、というように、営業上の理由でも、必要なんだよねー。

医者の9割、以上は、医学号をもっている、だろう。

医学博士でない医者の方が、数少ないのである。

博士号は、もってて、当然、という感覚のものなのだ。

(実際は、ベテラン医の代筆論文、か、クズ論文、が、ほとんどなんだけどねー)



僕にとっては、博士号なんて、鼻紙みたいなもんだから、そんな、くだらない物、要らないし、医局のしがらみ、に、拘束されたくないから、医局との関係も、全く持っていない。

医学の勉強は、自分で医学書を買って、自分で勉強する。



つまり、医局の、しがらみ、を、ふっきっている医者は、金には、困らないのである。

あと、医局に所属していれば、勉強会も、やっているし。

つまり。

医局に、しがみついて、乞食医者になるか、医局を、ふっきって、自由な医者になるか、の二者択一なのだ。

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