北杜夫の「船乗りクプクプの冒険」を読む。漢字が少なく、子供向けの話なので、読む気がしなかったが、読み出したら、ついつい引っぱられてしまった。途中で読む気がしなくなる本というのもあるが、この本は違った。ちょっと、話の中に自分を出して自嘲的に書いていて、そういうのは好きではないか、やはり話にひっぱられてしまう。ということで北杜夫の本を買い集めた。私が最初に北杜夫で読んだのは、大学の時で、「奇病連盟」である。ユーモアがあって面白かった。他にエッセイも読んでみたが、さほど面白いとは思わなかった。当時は、「ドクトルマンボウ航海記」もさほど読む気もしなかった。ので読まなかった。今、北杜夫の本は、大きな書店でも、あまりない。「楡家の人びと」があるくらいである。
北杜夫は、躁うつ病と聞いていたが、本当かな、と疑っていた。だがYou-Tubeで、去年の北杜夫を見た。黒柳徹子の、徹子の部屋で娘さんと出ていた。老いてしまって、また本当に欝である。氏が、欝なのに希死念慮が起こらないのは、氏の性格がオプティミストだからだろう。新潮文庫の「奇病連盟」は絶版だった。文学的価値はともかく、あれほどユーモラスで面白い話が絶版とは?
氏の娘さんも、とても美しい。
北杜夫は、躁うつ病と聞いていたが、本当かな、と疑っていた。だがYou-Tubeで、去年の北杜夫を見た。黒柳徹子の、徹子の部屋で娘さんと出ていた。老いてしまって、また本当に欝である。氏が、欝なのに希死念慮が起こらないのは、氏の性格がオプティミストだからだろう。新潮文庫の「奇病連盟」は絶版だった。文学的価値はともかく、あれほどユーモラスで面白い話が絶版とは?
氏の娘さんも、とても美しい。