こんにちは、ダンワールドです。
かつて「魚を食べると頭がよくなる」という歌が流行りましたね。
今もたまに耳にすることがありますが、いつ聞いても明るくてキャッチーな曲だと思います。
「魚を食べると頭がよくなる」というのは、科学的に根拠がある話だそうです。
1988年代後、イギリスの脳栄養科学研究所の所長、M・A・クロフォード教授が、驚くべき研究発表を行いました。
「人類は、魚を中心とする水産物に多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)をたくさん摂取することで、脳を発達させた」と発表したのです。
そのうえで、「日本の子供が欧米の子供よりも知能指数が高いのは、魚を多く食べているからだ」と指摘しました。
クロフォード教授によれば、「学習」「記憶」などの脳の働きは、神経細胞(ニューロン)の情報伝達によって実行されますが、このニューロンにDHAが含まれているため、魚を食べることで記憶・学習能力も高まるといいます。
この研究発表以来、日本の農水省は「魚を食べると頭がよくなる」というキャンペーンを展開。食卓で魚を見直す機運が高まりました。
その後も、脳内のDHAの含有量と、シナプス回路の形成について、多くの有望な研究が発表されています。
脳への効果にとどまらず、視力やリューマチ、ぜんそくなど、様々な分野でDHAの研究や、治療への活用に向けた開発が進められています。
近年の欧米での寿司人気の高まりは、魚に含まれた成分の持つメリットとも無縁ではないでしょう。世界に誇る魚食の伝統をぜひ大切にしたいですね。