こんにちは。ダンワールドです。
ふだん摂取する脂質は、ぜひとも「種類」に注目したいところです。どんな種類の脂(油)を選ぶかによって、健康に大きな影響があると言われています。
牛や豚などの動物性の脂肪には飽和脂肪酸が多く含まれます。とり過ぎが続くと血液中のコレステロールや中性脂肪を増やし動脈硬化を促進させます。一方、植物性の脂肪は、一般にリノール酸などの不飽和脂肪酸が多いため、血液中のコレステロールを抑制する働きがあります。
ただ、魚の脂肪は動物性ですが、植物性の油と同じように不飽和脂肪酸が多く、コレステロールを抑制する作用をもっています。その上、EPA(エイコサペンタエン酸)など魚特有の多価不飽和脂肪酸が含まれていて、コレステロール値を抑えるだけでなく、血液の凝集(血栓)を防ぐ働きももっているとされます。
つまり脂肪は量だけでなく質も考えてバランスよくとる心がけが大事だということですね。
かつての日本人は、低脂肪、低たん白質の食生活をしてきましたが、戦後、食事の欧米化によって脂肪をとる量は増えました。多くの人が「とり過ぎ」だとも言われます。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」では、1日にとる総エネルギー量のうち、脂肪でとるエネルギー量の割合は、成人で20~30%が適当だとしています。
この割合は、サラダ油、バター、マヨネーズなどの油脂製品だけでなく、肉や魚、ピーナッツなどの食品中の脂肪も当然含んだ脂肪エネルギーの総量です。食品の選択に注意してとり過ぎないようにしましょう。