こんにちは、ダンワールドです。
平均寿命がとても長くなった現代社会ですが、いわゆる「更年期」という問題は、従来と同じように大勢の人たちの関心事になっています。
更年期というと、一般的には女性の生理が止まる時期の前後5年を指す場合が多いようですが、ホルモンの変調により、やる気がでなかったり、ほてりや疲労回復しにくかったりという体調の変化があります。最近では、男性にも更年期があると言われています。いわば中高年の加齢に伴う不調が、広い意味で更年期としてとらえられる傾向があります。「ミドルエイジ・クライシス」も更年期の一つだという解釈もできます。
東洋医学では2000年前の『黄帝内経』という書物に、女性は7の倍数で身体が変わると書かれているそうです。つまり、女性は7歳で女の子らしくなります。初潮は14歳くらい、28歳で身体機能のピークを迎えます。49歳くらいに閉経になり、だんだんと老化していきます。一方、男性の場合は8の倍数が節目になるとされます。
更年期は、英語で「climacterium」(クリマクテリウム)といいます。ラテン語から来ているそうで、「改まる」「甦る時期」といった意味もあったそうです。つまり、更年期の不調は、新しい身体へ「改まる」ための一つのステップだということでしょう。そう考えると、更年期は生活習慣を見直すチャンスであり、ストレスを減らし、自分の体をいたわってあげるための良い機会ととらえたいところです。
人生100年時代と言われる今だからこそ、更年期を上手に、かつ前向きに乗り切りたいものです。