活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

悟り(平等と差別)

2019年02月27日 | 仏教

おシャカ様の説かれた「法(悟り)」は時代に関係なく、「平等と差別(しゃべつ)」

を説いています。

すべてのものが「平等と差別(しゃべつ)」から成り立っているのです。


善悪や好悪の判断も「平等と差別(しゃべつ)」なのです。


好いと思えば喜び、悪いのは嫌だというのは「差別(しゃべつ)」があって

「平等」がないということなのです。


「禅」は「善(好)い」ものも、悪いものも持とうとも思わないし、放そう

とも思わない、両方とも忘れなさいという考えです。


私たち衆生は「悟り(平等と差別)」を離れた生活は出来ません。


つまり自分の存在するということが「悟り(平等と差別)」なのです。


私たち衆生は色々な「縁」に因って存在していますが、自分が存在している

ことに気が付いたことはないはずです。


気が付かないのにちゃんと人として営みをしています。


「今の自分というこれほどの真実がある」のにその外に「悟り(平等と差別)」

を求めるからわからなくなるのです。