活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

疑問について2

2019年02月12日 | 法理

それでは具体的にどのように修行したらよいのかという疑問が

生じると思います。


「彼岸と此岸」の譬えで説明したいと思います。


彼岸と此岸の間が非常に「波立っている」とします。

ちょうど私たち衆生の感情と同じことです。


「波立っている時、波の間は岸がありません」

「波という事実だけ」があるということです。


私たち衆生が「不安とか焦りとか落ち着かない」というそういう

事実が「波」に成ってあるということです。


彼岸を求めるからますます悩みが深くなるのです。


では、「どこに目的をおいて(目的を持って)修行したらいいのか」

ということが問題になってくるのです。


そこで指導者は「波に成りなさい(波そのものに成って下さい)」

というのです。