それでは具体的にどのように修行したらよいのかという疑問が
生じると思います。
「彼岸と此岸」の譬えで説明したいと思います。
彼岸と此岸の間が非常に「波立っている」とします。
ちょうど私たち衆生の感情と同じことです。
「波立っている時、波の間は岸がありません」
「波という事実だけ」があるということです。
私たち衆生が「不安とか焦りとか落ち着かない」というそういう
事実が「波」に成ってあるということです。
彼岸を求めるからますます悩みが深くなるのです。
では、「どこに目的をおいて(目的を持って)修行したらいいのか」
ということが問題になってくるのです。
そこで指導者は「波に成りなさい(波そのものに成って下さい)」
というのです。