内からも外からも動いているその天然なものを、
天然のまんまに、かまわずにおくと自然(しぜん)に
「煩悩」 といわれるものがなくなります。
人間(にんげん)の上に現れてくる一切の、
それが善くても悪くても、そういう様なものを自分で
善いとか悪いとか、問題にする気持ちが動いてそれに
取り付いていく、それを 「煩悩」 といいます。
「煩(わずら)う」 のです。
煩い悩むのは、それからです。
それで、そのまんまであれば、別に悩みはないのです。
そうすると、「煩悩」 といっていたものが 「煩悩」で ないことが
分かるので、自然に落ち着くのです。