活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

生と死

2016年07月10日 | 法理

現今では、「脳死は人の死」 と定義されています。
しかし、本来は 「生と死」 の境目はないものです。

生命に始めはないのです。
始めがないということは、終りもないということなのです。

生といい、死といい、それはそのものの変化の状態、移り変わりの状態
ということです。

ですから、僧侶の世界では、人の死を 「死」 とは言わず 「遷化(せんげ)」 と言います。
遷化とは、詳しくは 「遷移化滅(せんい けめつ) 」の義なのです。