活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

道の修行の主眼

2016年07月06日 | 法理

「今」、「現在」 という時は、距離も場所も時間もない、本当に何もない因縁より生ずる世界です。

これを 「因縁生(いんねんしょう)」 といいます。

 

別の言葉で言えば、「仏性(ぶっしょう)」、「法性(ほっしょう)」、「仏」、「神」、「神性(しんせい)」、「真理」

といってもかまいません。

 

それを実際に自分のものにして実証 「理(理論)においても事(事実)においても証明」  すること、

その事が 「道の修行の主眼」 とするところです。

 

縁に左右されない自分が本来の自分自身であることを知ってもらいたく思います。

 

新しいものをこれから得るのではありません。

自分が既に持っているものを見極めればよいだけなのです。

 

決して他に安心(あんじん)を求めないで、「今のままの状態でよかった」 ということに気付くことです。