活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

因縁・縁起説1

2016年07月04日 | 仏教

因縁・縁起説はもののあることを説明したものではありません。

もともとものの認めようがないことを説明したものです。

 

もともと 「私」 という存在はありません。

ある時から 「私」 を認めたのです。

これを 「自我」 といいます。

 

「自我」をいうものだけが、「生死」 を繰り返しているのです。

ですから、「自我の正体」 さえ自分ではっきり見極めることが出来れば

「生死」 を超越したところで、私たち衆生は「今」、日常生活を行っていると

確信出来ると思います。

 

「覚者」 のいう 「自己」 とは、中心のない、どこにもつかみ所のない

そういう 「自己」 のことです。