今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

今年も夏の無明谷へ       2016.07.30.(1)

2016-08-08 08:09:04 | 山、花、山野草

 オオキツネノカミソリ


 いずれ、友人を岡山、広島辺りのいつも遊んでいる場所に案内しようと思っていたが、ようやく約束を果たすことができた。朝、8時に友人が車で来ることになっていたが、いつも通り30分近く早く着いた。これじゃ約束にならん、と思いながらも大凡の用意をしている自分。

 ナビにいろいろと情報が登録してあるので、自分の車を乗り換え出発した。今日は最初に無明谷に寄り、その後は状況を見ながら何処に寄るかを考える積りだ。二時間半ほどかかって谷のゲートに到着。用意をして谷に入って行く。

 相変わらず、道は荒れ放題で落石やらツタ植物で覆われた部分が増えているが、もう余り気にならなくなった。オオキツネノカミソリがそこここに咲いている。






   

日陰に咲いているせいか、花は大きめで色が薄い。典型的なオオキツネノカミソリ。


   
ハグロソウ


        
        ミツバベンケイ


 一つ一つ、名前を教えながらブラブラと歩いて行く。春の華やかさはなく、どうせならケスハマソウやイチゲの咲く時期に連れてくれば良かったとは思うが、場所さえ覚えれば何とか日帰りでも来れる場所だから・・・・

 スズムシバナが咲いていた。ちょっと早いかなと思っていたのでラッキー。







スズムシバナ
でも、たった二輪だけ。


 少し奥に進むと細流を隔てた岩壁にイワタバコの葉が見えている。













イワタバコ



 道端の木に蔓が・・・・





前回、この時期に来た時も写しているけれど・・・・



 イワタバコが咲いているとなるとギンバイソウは?




ギンバイソウ



        

ちょっと、盛りを過ぎた感はあるけれど、もともと、盛りがはっきりしない花だから。。。



 そのまま、どんどんと奥に進んでゆくと「昼なお暗き無明谷・・・・」の通り、岩壁が両側から迫って来て落石でもあったらイチコロの場所に差し掛かる。







   



        






イワタバコの壁


続く。



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久し振りに仕事で懐かしい場所へ行く       2016.07.28.

2016-08-07 07:42:21 | その他




 仕事で名古屋には何度か来ているが、名古屋大学での仕事は久し振りだ。名古屋大学は僕の母校で、卒業してからも縁あって、3年半ほど仕事で派遣されていたから、8年近くこの辺りにいたことになる。前回、ここに来たのは2009年のIGB総会の時だったから、もう7年が過ぎていることになる。年月の過ぐるは風の如し。その間にこの場所で同じ空気を吸って過ごした友を亡くしている。

 久し振りの豊田講堂前の芝生は青々としていて、何故か、若い親子が遊んでいる。





あ、学生もいる。


 仕事は出身の講座とは関係なく、2時間ほどで終わった。さて、同僚達は地下鉄に乗って真っすぐに帰宅するようだ。ちょっと、大学の中を歩いてから帰る、といって別れた。本当は誰か残れば、駅前で飲んでから帰ろうかとも思っていたけれど、つまらない奴らだ。

 さて、大学3年、4年の頃にうろついていた辺りを歩いてみた。理学部の建物は残ってはいたけれど、8年前とはまた、随分と変わっていた。





これは理学部化学科の学生実験室のあった辺り。建物の外壁や周囲はタイル張りになっていて小奇麗になっているが、何とも無骨な補強がされている。最近の耐震基準に合致しなかったんだろう。中を覗いてみると学生実験室ではなくて、図書室に変わっているようだ。この建物の2階が学部時代に僕が過ごした場所なのだが、化学科はどこかに移ってしまったようだ。


 それでも、暑い真夏にフキノトウの抽出のために籠った「抽出小屋」は残っていた。





一見、綺麗に見えるけれど、中を覗いてみると昔のまま。今は何に使われているのだろうか。



        


 この入口から研究室へ2年間、通ったのだが・・・・、今は化学科の天然物化学は何処へ・・・・・。

 理学部化学科のあった場所から、その後派遣された農学部に向かうのだが、昔は空き地だったところは建物が幾つも建っていて不思議な気分だ。ビルの間の道の向こうに見覚えのある生協の食堂が見えた。



        



 その新しくできた右手前の建物に入って案内板を見ていると、化学科はこの建物に入っているのか。教授陣の中に一年後輩のO君の名前を見つけた。講座名は聞いたことのないようなものばかりで、浦島太郎状態だ。

 理学部はノーベル賞受賞者を何人も輩出して、予算が沢山集まるようになったのか、随分拡張しているように思えた。

 その後、農学部の建物に辿り着くが30年前とあまり変わっていないような・・・・、嬉しいような、悲しいような。もう、知っている人もほとんどいないから、そのまま、大学の裏から出て東山公園の前にある駅に向う。駅に向う道の両脇は驚くほど変わっていて、一体何のために立っているのか分からない円柱状の建造物とか・・・・



        

        右後方に見えているのが農学部の建物。木が大きく育っていて建物がようやく見える位になっていた。


 昔が思い出せないほど新しい豪邸が続いていて、昼飯にスパゲッティーナポリタンを良く食べに行った喫茶店とか、癌で死んでしまったサンダー杉山の家とか、もう何処にあるのかも分からなかった。

 さて、名古屋駅で「世界のやまちゃん」で手羽先でビールでも飲もうと思っていたが、暑い中を独り歩いていて疲れてしまい、そのままのぞみに乗って帰って来てしまった。

 
 最近、なかなかブログを書く気力が起こらず、サボっていると、入院してるんじゃないか、死んでるんじゃないかとか心配されるから、もう少しマメに書きたいと思う。日記だから、細かく書き留めようと思うと尚更遅れてしまう。



コメント (4)
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県内唯一の場所でヒシモドキを観る       2016.07.24.

2016-08-01 22:20:26 | 山、花、山野草




 久し振りに友達に会って、ベニバナヤマシャクヤクの咲く場所に案内した時の帰り道、話をしながら車まで戻ってきたのだが、しばらく会わない間に幾つかの発見をしたという話を聞いた。その内の一つ、ヒシモドキという水草の自生地を発見したらしい。僕はその、ヒシモドキという水草自体を知らなかったので、いろいろ聞いていると、何やら非常に貴重な水草で兵庫県では自生地は1箇所しか知られていないのだとか。

 友人は野池を一つ一つ巡って、とうとうその池を探し当てたということで、その池の場所を後日メールで教えてくれた。7月末から8月上旬くらいが見頃だろうということだった。ヒシモドキについては後で調べてみたけれど、ヒシに葉が似ていて、花の色が薄桃色だということは分かったが、実際に野池で見て分かるかどうかは自信がなかった。

 日曜は朝から晴れていて暑かったが家に居てもゴロゴロしているだけなので、思い切って昼からヒシモドキを探しに行くことにした。家から近くの高速道路の入り口まで走り、西にしばらく走った。友達からは的確な情報を貰っていたから、目的の池へは1時間ほどで着いてしまった。岸から対岸をみると水草が生えていて花がポツポツと咲いているのが見えた。日差しが強くてはっきりとはしないが、薄い桃色の花を付けているように見えた。

 花に少しでも近づこうと思って、薄暗い林の中を進むと・・・・




ハナガサイグチ


 他にもきのこはベニタケ科の老菌くらいしか目につかなかった。で、ヒシモドキ・・・・





やっぱり、花の色はピンク色。ヒシモドキだ。


 池の周りは土手になっていて、なかなか水面には近づけない。仕方なく・・・・








色の濃いヒシの葉に混じって、黄緑色の葉が見える。葉と葉の感覚が広くて黄緑色の葉を付けているのがヒシモドキのようだ。







        


90㎜のレンズではこの位が限界かな。


 ちょっと無理して水面に近づいて撮る。




        








 この水草は一年草で、日照のある野池で土に根を下ろさないと種をつけないらしい。だから、木に水面が覆われていたり、他の水草で覆われているような池では育たないようだ。いつまでこの環境が保たれるのか興味のあるところ。









チョウトンボ




アキノタムラソウ



 ヒシモドキ以外に見たい植物も思いつかないので、そのまま帰路についた。早く帰って、シャワーを浴びてからビールを飲みたいと思った。


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