今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

ハイイロオニタケとキイロオオフウセンタケ 2008.07.21.

2008-07-23 06:49:18 | Weblog



 久し振りに淡河のS公園にきのこを見に行った。この所の猛暑、しかも雨もほとんど降っていない状況では、きのこはほとんど期待できないのだが、その日はきのこの観察会になっていた。


 淡河町は百合の産地として有名だ。テッポウユリとタカサゴユリを交配して作出した淡河系と呼ばれる新テッポウユリを栽培している。

 ユリの写真を撮ってから公園内に入った。予想通りの乾燥状態で枯れ葉を足で踏むとパリパリと音をたてる。それでも、幾つかのこの時期の常連達が出ていた。



ウラグロニガイグチ Tylopilus eximius (Peck) Sing.


   
左:キイロイグチ Pulveroboletus ravenelii (Berk. & Curt.) Murr.
右:ヤマドリタケモドキ Boletus reticulatus Schaeff.


   
左:フクロツルタケ Amanita volvata (Peck) Lloyd
右:ヘビキノコモドキ Amanita spissacea S. Imai



サマツモドキ Tricholomopsis rutilans (Schaeff. ) Sing.


 コガネヤマドリと長い間、混同されてきたB. auripes Peck.が一本だけ出ていた。柄にははっきりとした網目模様がある。聞いた話では、コガネヤマドリは食べると苦味がありまずいのだが、B. auripes は苦くないそうで、「苦くないコガネヤマドリ」として存在が知られていたとか・・・。



Boletus auripes Peck


 今回のこの公園でのハイライトはこれ・・・・。







ハイイロオニタケ Amanita japonica Hongo ex Bas


更にハイイロオニタケ。








 ハイイロオニタケは菌輪を描いて30本ほどが出ていた。あまり出会ったことがないきのこだ。これで、今日、この山に観察に来た甲斐があったというものだ。昼で公園を後にして、自宅近くの山をチェックして帰ることにした。

 去年の7月、キイロオオフウセンタケ(仮)に初めて出会った山を見てみる。期待通り、去年の場所に一本だけではあるが出ていた。




キイロオオフウセンタケ(仮) Cortinarius sp.


 夏は合歓の花。





合歓の木


 この日、もう一つ嬉しかった出会いはツブエノウラベニイグチだったが、写真を撮るのを忘れて袋に入れたまま帰宅してしまった。変わり果てた姿・・・。



ツブエノウラベニイグチ Boletus granulopunctatus Hongo

コメント (3)
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