キツネノハナガサ Leucocoprinus fragilissimus (Berk. & M.A. Curtis) Pat.
もういい加減、沢山の雨が降ったので、ヤマドリタケモドキ、アカヤマドリの2回戦目が始まるだろうと、淡河のS公園に行くことに決め、家を出た。といっても、10時を過ぎていた。行く途中、6月初めにヤマドリタケモドキを沢山収穫した辺りを見てから行くこと予定変更。
SKセンターのキャンプ場の駐車場には車が何台かとまっていた。しょうがないので裏の道に停めた。ちょっとだけの積りで、人気のないキャンプ場を見て廻る。
キツネノハナガサが沢山出ている。繊細で美しいきのこだが、こいつを写真に撮るのはとても難しい。難しい上にこいつが出る時は、決まって蚊がとても多い。時間がかかっているうちに蚊に刺されてボコボコになる。そして、写真の出来は悪い・・・・。
キツネノハナガサ Leucocoprinus fragilissimus (Berk. & M.A. Curtis) Pat.
ハナガサついでに・・・
ハナガサイグチ Pulveroboletus auriflammeus (Berk. & Curt.) Sing.
長雨でマツオウジもまた出だしている。この時期のマツオウジ、苦いことが多いが・・・・。
マツオウジ Neolentinus sp.
これ、どう思う?まるで芋の煮っ転がし・・・。
オオコゲチャイグチ Boletus obscureumbrinus Hongo
もっとも大きくなるイグチと言っていいだろう。
そして、待望のアカヤマドリ。
アカヤマドリ Leccinum extremiorientale (L. Vassilieva) Sing.
こいつは、明日くらいが収穫のタイミング?と思い、残しておいた。それが、仇になったか・・・・。
その近くにキクバナイグチが2本、地面から出ている。木の枝でも埋まっているのだろうか、あまり見たことの無い風景だ。
キクバナイグチ Boletellus floriformis Imazeki
マツオウジはそこここに出ている。梅雨時のようだ。
こんなことしてたら、いつまでたってもS公園には着かないと思い、戻ることにした。ほんの少しチェックする積りだったのに30分以上が過ぎていた。
戻る途中、さっきの駐車場に車を停めていた人たちだろう。5、6人とすれ違った。「パジェロを停めていた方ですか?警察が来て騒ぎになってますよ。早く戻った方がいい」と言う。パジェロじゃないけど、「そうですか、ありがとうございます」と返事をして走って戻った。
公園の管理人が車が邪魔で資材が運べないとカンカンだ。なんと110番をしたらしい。若い警察官は「こんなところに車を停めたら迷惑になるでしょう。一体何をしていたんですか?ナンバーを調べたらXXXの人ですね?」と、名前まで既にばれていた。
「きのこを採ってました」
「はぁ?こんな所有地できのこを採ってもらったら困る!」と、ますますカンカンだ。きのこって、マツタケやシイタケじゃあるまいし、普通の人は食べられるかどうかも知らないだろうに、とは思ったが、ひたすら謝った。その甲斐も無く警官は「事務所まで一緒に行きましょう・・・」 「えっ、事務所?」「貴方は110番されたんですよ」 「分かりました・・・・」てなわけで、事務所へ。実は事務所を警察署と勘違いしていて、これで一巻の終わりかと思っていたが、公園の事務所だったのだ。多分公園の責任者なんだろう人に怒られて、ひたすら謝り何とか許してもらった。最後に「大人なんだから」と言われ、さすがにムカついた。反省が足りないな・・・。
12時を過ぎていた。普通、ここで落ち込んで帰宅すると思うだろうが、ここからS公園を目指すのであった。馬鹿は死ななきゃ直らない・・・・・。思い出したっ!アカヤマドリを残してきたんだ。明日、採りに行って捕まったらまずいな・・・。
つづく。