カナダのシャンソン歌手のカセットテイプを一度だけ贈っていただいたことがある。「今、私の一番のお気に入りの歌手です」と。Ginnete Renoという。その時近所に私が日本語を教えているカナダ人がいたので「知ってる?」と聞いてみた。「見たことがある」という。彼のInternetで出してもらって、ちらりと見た。私は全く知らなかったがカナダでは大御所らしい。11,2年前だったので、そのテイプをウォークマンでくり返し聞いた。素晴らしい歌手だと言うことはすぐにわかった。聞く喜びに満たされた。さすが石井先生の耳を捉えただけのことはある。今もすぐに思い出せる曲を以下にリンクすると。
○Ginette Reno Ma mère chantait toujours:
○Ginette reno J'ai besoin d un ami. :
○Ginette Reno : Rouge :
○Ginette Reno : La Vie :
○Ginette Reno - Un Homme Ca Tien Chaud :
○Ginette Reno : Toi le poète :
○Ginette Reno Je ne suis qu'une chanson :
(注:私のシャンソンBlog:Toi Le Poeteは6曲目のタイトルからの命名。リンクペイジに写真を沢山置いているがこれは、Ginetteの秘書のSuzieに送って貰ったもの)
(注:Ginette RenoはカナダからLa chanson de la vieに参加している。
参照:Music Cross Talk : La chanson de la vie : )
当時近隣のモーター騒音に苦しんでいる最中だったので、公園に出かけていって聞いた。音楽を聴くということがこんなに楽しいものかと心底思った。3時間ほど聞きつづけて、家に帰ってきた。家で聴くと、モーター音がかぶり歌声が少し息苦しくなってきた。声がやたら大きく、ゆとりが無くてしんどい。石井先生の手紙をよく見ると、7番目の曲を歌おうと思っていると書いてあった。7番目の曲をもう一回聞いた。そして五月蝿いと思った。
「最初は素敵な曲が一杯で楽しかったのですが、4,5回連続で聞くと、五月蝿いと思うようになりました。特に「Je ne suis q'une chanson」は、耳が弱っている時はしんどいです」と返事をかいた。ただ歌手としては心ひかれる曲なのだと思った。しばらくして返事が来た。読んで驚いた。
「確かにあなたの言う通り、聞いていて疲れますね。歌うのを止めにします」と書いてあったのだ。なんと素直で率直な方なのだろうと、吃驚した。納得されたからなのだろうけれども。何しろ大御所なのだから。
今回この原稿を書くにあたって調べてみて驚いた。やはりこの曲は歌手として心惹かれる曲なのだ。Michael Jacksonも歌っていた。えぇ?
Michael Jackson :Je ne suis qu'une chanson:
この声はBruno Pelletier 、単にMichael Jacksonの人生に曲を被せたかっただけですね。「僕の人生は一曲の歌に過ぎない」と。
初回時忘れていたがそれから5,6年後6番目のToi le poète を勧めてみたのだった。なんとなく日本人好みの覚えやすい旋律、それにこの曲NHKでよくかかっていて、耳慣れもしている。いい詩に乗せれば、ひょっとして。
石井先生から返事が来た。「曲が単純すぎるので、その気になれない」と。確かに。歌手が曲を選ぶには、歌手としてなにか内から燃え立たせられるようなチャレンジ精神が奮い立つような要素が必要なのだと思った。歌手にとっては、曲との相性は想像を絶するほど重要なのだ。
Toi Le Poeteに関して:BlogToi Le Poeteより 追記
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