CORRESPONDANCES

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Barbara - Spectacle Musical

2015年11月20日 13時34分42秒 | Barbaraの放送



Barbara - Spectacle Musical - Premier extrait :

Barbara - Spectacle Musical - Deuxième extrait
Barbara - Spectacle Musical - Troisième extrait
Barbara - Spectacle Musical - Quatrième extrait

舞台にL'Ecluseが再現されている。
出演者は見たところは二人。
Barbaraを演じるのはAude Chollet
似ている、似ていないとか歌唱力を云々するのは
可哀想というべきだろう。
これくらいピアノが弾けて、これくらい歌えたら合格点。
似せられる部分は髪型や化粧など良く似せている、上出来。
ただ背が低いのが最大の欠点か?
Barbaraらしさはその背の高さにもあると思うのだが
こればかりはどうしようもない。
しかし下の写真などは、
一瞬若きBarbaraを髣髴させる。

   

Aude Cholletはスイスのラジオ番組に出演して(novembre 2013)
Spectacle Musical Barbaraについて語っている。
こちらの番組、36分30秒まで早送りすれば
その時間辺りから彼女が登場する。
このBlogはリンクの下線が現われないので
興味のあるかたは、マウスを当てながらお読みください。

1時間15分の上演時間の間に
以下の11曲が歌われる。
Les amis de monsieur, de Fragson
La femme d’Hector, de Brassens
J’ai troqué
A mourir pour mourir
Dis, quand reviendras-tu ?
Attendez que ma joie revienne
Ma plus belle histoire d’amour c’est vous
Nantes
Göttingen
Une petite cantate
Gare de Lyon

舞台に登場する男性の方は
L'Ecluseの共同経営者でもあった
ダデと呼ばれた男
Marc et AndreのAndre Schlesser。
彼の息子がこんな本を書いているので
リンクを貼っておく。
出典はPODIUM<PLANETE BARBARA
by Bruxelles

2015年11月20日 追記
Barbara, l'âge tendre 現在
舞台評解説
これは確かに脚本が良く出来ている。
相手役に誰を持ってくるかによって内容が限定される。
この舞台の成功は
もうひとりの登場人物にL'Ecluseの
Andre Schlesserを持ってきて、
二人の会話の中にBarbaraの人生とヒット曲を
ちりばめたところにあると断定しても良い。


良く出来た構成だ。
私など意表を突かれた思いがする。
もうひとつの成功の原因はやはり
Barbaraを演じるAude Cholletにある。
Aude Cholletがこの作品の構成を思いついくのは
Correspondancesでもさんざんcoverした
没後15年のこの放送から始まったようだ。
Aude CholletはBarbaraの研究を初め
Adrian Filipと議論を重ねながら
構成を立てていく。
Jean Cholletの名前もあるので
夫が細部の構成を決めたのかと思っていたが
これは演劇界の重鎮?でもある父親の名前だそうだ。
もともとバイオリン弾きでもあるAude Cholletだが
Pianoはどうする?ピアノは職業ピアニストでもある
叔母についてみっちり訓練を受けたのだそうだ。
そして歌だ。歌は徹底的に聞き込み、
歌詞の理解に取り組み、
解釈した歌詞の(自身の肉体を通した)自然解放
という、言ってみればグレコ風アプローチを
採用したようだ。彼女が歌うのを聞けば
この説明をよくご理解いただけると思う。
ある日髪の毛をばっさり切ったら若き日の
Barbaraに似ていると言われ、その
ことが
舞台化の第一歩の決め手となったそうだ。
思い知らされるのは、もともとBarbaraの
熱狂的なファンではなかったということ。
FilmやVideoでは見ることは出来るが
実際のステイジは一度も見ていない。
これからはそういった若いひとたちが
Barbara伝説を牽引していくのだろう。
彼らの舞台は2013年に始まり今も続いている。
果たして日本にまで来ることがあるだろうか?



Barbara : Vienne

2015年11月16日 22時49分08秒 | Barbara訳詩集

あなたにまとわりつきたくなくて、
自分の世界もまだ広がると思って
お手紙を交わせばふたりの愛は深まると思って
ひとりウィーンに来たけれど、
自分の弱さと、愛のうぬぼれにようやく気づきました。
・・・・・・・
♪だけど もう嫌 あなた、今すぐ来て ウィーンに
自分なんか かなぐり捨てて あなたと生きていくわ♪

///////VIENNE : 今宵愛するあなたに///////

今宵愛するあなたに お手紙を書いてます
ここ美しい ウィーンの街に ひとりで来たのも
ふたりの時をみつめ ふたりの距離をみつめ
ふたり交わした 愛の時間を 思い出すため

ここウィーンの街を 歩きながら夢を
夢みながら 忘れていきたい 暗い思い出だけを
初めてのときのように あなたのお返事がほしい
あなたのお気持ち 本当に知りたいから 一人できました

オーストリアの女 ウィーンだけがすべて
ここで生まれ ここで育ち ここで閉じてゆく
そんな小さな世界に 私も生きてきたのね
あなたの手足 しばりつづけ 凍えさせてきた

おろかな 私の愛

ウィーンの一人暮らし すでに 一週間が過ぎて
偶然だけど あなたも知ってる 友達に会ったわ
何も聞かなかったけど 変な顔してたわ
あなたなしに 私一人で ウィーンに来てること

私は 私は とても元気 元気です

月日は流れ流れ 私は残る ウィーンに
あなたからの 手紙の言葉も 短くなりはじめ
それでも私は書く ウィーンの空も街も
目には入らず 狂おしいほど 恋文だけを書く

遠いのね ウィーンは

今宵愛するあなたに お手紙を書いてます
ごめんなさいね ウィーンの街に 一人で来たこと
こうして離れたほうが ふたりの愛がよみがえると
信じたから つらいけれど 逃げてきたのよ

だけど もういや あなた 今すぐ来て ウィーンに
自分なんか かなぐり捨てて あなたと生きていくわ

C'est beau Vienne avec toi Vienne


・・・・・・
歌:BARBARA 歌詞:Bruxelles (PLANETE BARBARA)
・・・・・・

Vienne Patrick Bruel 
: Vienne - William Sheller


Barbara : L'aigle Noir

2015年11月06日 23時02分30秒 | Barbara訳詩集

湖のほとりで思い悩んでいた冬の日。そこへ突然現われた黒い鷲。
心ときめかせて花々を摘んだ幼い夢多き日々へ
私を連れ戻しに来た鳥。

時を絶って、今を捨てて、鷲の背に乗り、
帰っていこう、過去へ・・・

//////////////  L'aigle Noir」:「思い出が鳥であれば」 /////////////

朝も昼も夜も
すぐに終わるけれど
ある日 振り返って
初めて気づく
過去の長さに

苦しさは 知らず遠のき
楽しさが 微笑みかける
懐かしい あの頃の夢
あの頃の恋
あの頃の恋人(ひと)よ

山で振り返るように
人は過去を見おろし
何かを 確かめては
運命(さだめ)のように
また 歩みだす

思い出が 鳥であれば
その羽根で 不可能すり抜け
差し伸べた 私の腕に
空を引き裂き
舞い降りるだろうに

時の流れを絶って
今の自分(いのち)を捨てて
あの日に 帰って来いと
奇跡なすため
現れた 鳥よ

その背に 私を乗せて
とぶなら 飛び立つがいい
お前は 遠い過去から
現在(いま)の私を  迎えに来た
過去の私(レーグル ノワール)

思い出よ 翼ひろげ
この枷(かせ)を 打ち砕けよ

・・・

ある日 湖のほとりで
ひとり 思い悩んでいた
寒さで 意識も薄れて
眠っていた
真冬の 夜だった

苦しさは しらず遠のき
楽しさが ほほえみかける
なつかしい あの頃の夢
あの頃の恋
あのころの恋人(ひと)よ

思い出が 鳥であれば
その羽根で 不可能すり抜け
さしのべた 私の腕に
空を引き裂き
舞い降りる だろうに

時を 絶って
今を 捨てて
突然...

奇跡なすため
現われる 鳥よ 

(下線部 2回繰り返す)

作詞作曲&歌 Barbara L'aigle Noir
日本語歌詞 Bruxelles PLANETE BARBARA