CORRESPONDANCES

記述内容はすべてBruxellesに属します。情報を使用する場合は、必ずリンクと前もっての御連絡をお願いします。

Bon Voyage par Akihiro Miwa

2015年08月09日 09時50分40秒 | Chansonを聞く You Tube

ボン・ボヤージュ/美輪明宏
日本人が歌いやすい
シャンソンのひとつ、かもしれない。

GLORIA LASSO Bon Voyage (VO 1957)
GLORIA LASSO Buen Viaje (VO 1958)
創唱者 Gloria Lasso
ものの本によるとDALIDAの影に隠れてしまった
ということだが、その昔は日本でも知られた歌手だった。
ただ、DALIDAに比べれば、どことなく「おばさん」ぽい
ことは否めない。何かが余分で何かが足りない。
・・・・・・・・
Gondolier 聞き比べ
Gloria Lasso vs Dalida:
この曲を聞くとむしろ宝塚を思い出すのだが。その昔
それほど日本でもヒットし宝塚でもよく歌われていた。

追記:2015年8月2日
The Lion Sleeps Tonight 聞き比べ
Gloria Lasso vs The Tokens 視覚的に楽しむ

追記:2015年8月4日

Bon voyage (Jacques Larue, Dunny Small)

 Pas la peine de prendre
Cet air triste en me quittant
Puisque celle qui t’aime t’attend
Offre-lui de ma part ces lilas du jardin
Je ne lui en veux pas
Je la plains.

 Bon voyage! Bon voyage!
Le soleil brillera bien sans toi
Tu peux faire une croix
J’ai fini de t’aimer
Bon voyage! Et ne reviens jamais.

 Je m’emporte, c’est bête
Je te souhaite d’être heureux
On m’a dit qu’elle avait de beaux yeux
On m’a même ajouté,
Comme pour t’excuser,
Que tu l’aimes au point de l’épouser.

 Bon voyage! Bon voyage!
Ta tendresse pour moi, garde-la
Quand tu vas tout à l’heure
Te jeter dans ses bras
N’aie pas peur que je pleure pour ça.

日本人シャンソン歌手も数人持ち歌にしているようだが
訳詩は美輪明宏となっている。
三番の歌詞は聞いた限りでは完全創作のようだ。

参照:Maryse Nicolaï " Bon voyage"
・・・・・・・・・・・・・・

美輪明宏 ボン・ヴォワヤージュ

まさにシャンソンはひとつのドラマだ。
今年の紅白はこれで決まり?
美輪氏の創作なのか?原詩にあるのか
もしあれば読んでみたい。

追記:2015年8月9日
実は昔々、観光地モンマルトルの丘で
ヒモと娼婦に挟まれて、記念写真を撮らせて
もらったことがある。
お兄さんはむき出しの胸に大きな虎の刺青、
田舎から出てきたばかりのようなまだ幼い娼婦は
頭が弱そうで、目のクマや表情から見て
すでに薬を打たれているような感じのお姉さん。
日本人から写真モデルを頼まれて
最初は吃驚し警戒もしていたけれど
虎の刺青を褒めまくったら、
ふたりとも上機嫌で、私を間に挟んで
にっこり微笑んでくれた。
勿論これは私の趣味ではなく
そのときスイスから来ていた
私の友達が「お兄さんに一目惚れ」して、その人から
「お願い、お願い」と必死に頼み込まれた
結果として、出来上がった写真です。
最初、声をかけるときは、勿論ビビリましたよー。
虎は怖かったけど、お兄さんは、そういえば
イケメンで、かなり情も深そうなやさしそうなヒモでしたね。
美輪氏のBon Voyageの女性は頭もよく
意思の力も健在で、しかも良家の出、
なのに、こんな歌を歌う羽目になったのは
ヒモはすべからく、情が深く、やさしい、からでしょう。
それが職業故と気づき、女もその職業に身を落とし
同じ足場の上で同じ価値観の上で
生活してきたからこそ、この女はこのシャンソンを
歌えるのでしょうね、きっと。
シャンソンは歌詞の和訳だけでなく
歌詞の主人公の価値観や人生観をよみとれば
一層そのドラマ性を堪能できると思います。
そういった意味で、シャンソンは音楽よりも文学の
範疇に深く身を沈めているArtだと思います。


Serge Reggiani - Le temps qui reste

2015年07月30日 07時20分39秒 | Chansonを聞く You Tube

Serge Reggiani - Le temps qui reste
「生命のカウントダウン」

Combien de temps...
Combien de temps encore
Des années, des jours, des heures, combien ?
(下線部訳:残された時間はどれくらいなのだろう
どれくらいまだ生きられるのだろう
数年か、数日か、数時間か、どれくらいなのだろう?)
Quand j'y pense, mon coeur bat si fort...
Mon pays c'est la vie.
Combien de temps...
Combien ?

Je l'aime tant, le temps qui reste...
Je veux rire, courir, pleurer, parler,
Et voir, et croire
Et boire, danser,
Crier, manger, nager, bondir, désobéir
J'ai pas fini, j'ai pas fini
Voler, chanter, partir, repartir
Souffrir, aimer,
Je l'aime tant le temps qui reste
(緑色の部分解説:残された時間に欲すること。
それは名詞ではなくて、動詞の数々なのだ。
生きると言うことは動詞を持ちえるということなのだから。
動詞が次々と口から放たれる。
下線部は辞書に出ている無変化の形なので
各自辞書を引かれると良いと思う。
その間に「J'ai pas fini, j'ai pas fini」が一行挿入される。
「私という人間は、まだ、終わってはいない!」という、
一番声が大きくなっている部分である。
この緑色の部分の全体は、二つの
Je l'aime tant, le temps qui reste...
によって上下をはさまれている。)


Je ne sais plus où je suis né, ni quand
Je sais qu'il n'y a pas longtemps...
Et que mon pays c'est la vie
(下線部訳:人生がいつどこで始まったのか
自覚はもうない、そう遠い昔ではない
祖国とは、地図上にあるのではなく
心臓が鼓動を始めた、人生のスタート時の
場所なのだ、時なのだ。)

Je sais aussi que mon père disait :
Le temps c'est comme ton pain...
Gardes-en pour demain...
(下線部訳:そういえば父さんがよく言っていた
人生の持ち時間は目の前のパンと一緒だよ
使い切らずに、明日のために明日の自分のために
しっかり取り置きしておくんだよって)

J'ai encore du pain
Encore du temps, mais combien ?
(下線部訳:私にはまだ目の前にパンがあるのだろうか?
人生の持ち時間がまだあるのだろうか?
あるとすれば、どれくらいあるのだろう?)
Je veux jouer encore...
Je veux rire des montagnes de rires,
Je veux pleurer des torrents de larmes,
Je veux boire des bateaux entiers de vin
De Bordeaux et d'Italie
Et danser, crier, voler, nager dans tous les océans
J'ai pas fini, j'ai pas fini
Je veux chanter
Je veux parler jusqu'à la fin de ma voix...
Je l'aime tant le temps qui reste...
(緑色の部分解説:この部分も欲することとして
動詞の基本形が並んでいる。今回は
動詞に修飾語がついていて、
気持ちが的確に伝わるように工夫されている。
やはり「J'ai pas fini, j'ai pas fini」
の声が切実に発せられる部分が挿入されている。
ここがクライマックス。
そしてこの歌のテーマである
Je l'aime tant le temps qui reste...
が最後に繰り返されている。)


Combien de temps...
Combien de temps encore ?
Des années, des jours, des heures, combien ?
Je veux des histoires, des voyages...
J'ai tant de gens à voir, tant d'images..
Des enfants, des femmes, des grands hommes,
Des petits hommes, des marrants, des tristes,
Des très intelligents et des cons,
(緑色の部分解説:ここは動詞ではなくて
名詞が来て、本が読みたい、旅行がしたい
その後は、会いたいがくる。会いたいの対象は
固有名詞ではなくて、不特定の
いろんな種類の様々な人たちが登場する。
過去を振り返っているのではなく
まだこの先を未知だけを見ているからだ。)

C'est drôle, les cons ça repose,
C'est comme le feuillage au milieu des roses...
(緑色の部分解説:映画のところで書いているが
「すでにこの世の日常性からは浮遊していて
感覚が時間的にも場所的にも別次元に突入している。」
からles consがこんなところに紛れ込む。)


Combien de temps...
Combien de temps encore ?
Des années, des jours, des heures, combien ?
Je m'en fous mon amour...
Quand l'orchestre s'arrêtera, je danserai encore...
Quand les avions ne voleront plus, je volerai tout seul...
Quand le temps s'arrêtera..
Je t'aimerai encore
(緑色部訳:オーケストラが演奏をやめても
まだ踊り続けるつもりだ
あらゆる飛行機が飛ぶのをやめても
たった一人でも飛び続けるつもりだ
カウントダウンがゼロに到達しても
まだ残されたゼロの時間をさえ大切に愛しむつもりだ)

Je ne sais pas où, je ne sais pas comment...
Mais je t'aimerai encore...
D'accord
(下線部訳:私はどこへ行くのか
どうなるのかわからない
けれど、その時でさえ
残されたゼロの時間をまだ
大切に愛しむつもりだ
わかったかい?了解してくれる?
これが君(いま目の前に残っている時間)への
私の愛しい想いのすべてだ。


作詞作曲家と関連映画がわかる
・・・・・・・・・・・・・・・

Serge Reggiani - Le temps qui reste
「生命のカウントダウン」


自分自身の声となって聞こえてくる。
今月初めに延命して何がしたいのか考えてみた。
すると心の底から回答が吹き出てきた。
それはレジアニが歌う緑色の歌詞の部分と
偶然にも一致していた。
この歌を聴いた時の衝撃の理由である。
自分自身の声となって聞こえてくる、その理由である。

//////////////////レジアニに関する余談/////////////////////////
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Barbaraが自伝でレジアニに触れていないのは
思い出したくも無いような結果に終わったからだ。

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Serge Reggiani: BIO
Paroles:
Jean-Loup Dabadie,
musique: Alain Goraguer, 2002

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追記:2015年7月19日(日)
この曲はある映画の最後に流れる曲のようで
聞いた観客はそこで座席に縛り付けられる
状態になるそうだ。
映画のタイトルは「deux jours a tuer」
昨日は作詞家や作曲家、そして映画のことを
詳しく調べようとして、半日以上、PCの前から
離れなくなって、あわてて途中で切り上げた。
調べていると「Le temps qui reste」という
タイトルのオゾン監督の、この曲と同名の
別の映画まで現われてきたのだ。
二つの映画の原作者やストーリを追う時間は
もう無かった。調べたかったのは
おそらく両映画とも、主人公の人生のカウントダウン
に関する映画だということはタイトルやあらすじから
想像できたが、どんな種類の
何ゆえのカウントダウンかわからなかった。
そこで映画のBLOGを
書いているBruxellesの古い友人

SOSを出してそこのところを質問してみた。
友人からの速攻の回答。↓
ジャック・ベッケル監督の映画の方は
日本未公開
オゾン監督の方は「ぼくを葬る」という邦題で
DVDにもなっている、とのこと。

こちらがオゾン監督の映画の紹介ペイジ

Time To Leave (2005)

前者の主人公は予想通り末期癌患者
後者の主人公も余命3ヶ月。
前ペイジの「生きる」の歌の方は
高齢者すべてに共通する心境だが
両映画の主人公は
生命がカウントダウンに入っているという点で
御尻に火がついている、従って
明日が今日のようにあるだろうと思える人たちとは
何もかも大きく隔てられてしまっていて、
すでにこの世の日常性からは浮遊していて
感覚が時間的にも場所的にも別次元に突入している。
私が聞いて衝撃を受け、レジアニのこの歌に
異常に共感してしまったのもやはり、そこなのだろう。

昨夜古いメモ帳を見てこんな書き込みを発見した。
平成18年3月:生に対する執着が無いことに気づく
現在の私がそこから浮遊してしまった日常性を
現在からみると逆に異次元に見える過去を
その一行の中に認める結果となった。
何故ならそれは安心した日常性どっぷりの中の
ある種の単なる老境に過ぎないからだ。

追記:2015年7月25日
ひとつの映画の主題歌(?)が
もうひとつ別の映画のタイトルと同じ?
何と何がどのように影響しあっているのか
いないのか、頭が混乱する。
一応前後関係を整理してみる。

Ozon監督の映画はBecker監督の映画よりも先
Le temps qui reste, Francois Ozon film 2005
(フランソワ・オゾン 脚本)
英題: Time to Leave 邦題:ぼくを葬る
Deux jours a tuer en 2008 par Jean Becker
(Scénario : Éric Assous et Jérôme Beaujour)
原作はFrançois d'Épenouxの同名小説
英題:Love Me No More 邦題:存在せず
Musique: Alain Goraguer
(レジアニの歌が流れるのは、こちら)

Reggianiの歌はOzon監督の映画よりも先

○Le temps qui reste interprété par Serge Reggiani 2002
歌詞は偉大な作詞家Jean-Loup DABADIE

Deux jours a tuerの原作となった同名小説は
Reggianiの歌「Le temps qui reste」よりも先
○Deux jours a tuer, François d'Épenoux, publié  2001:

時系列に並べても、かえって混乱するだけかもしれない。
わかっているのは
Reggianiが亡くなったのが2004年なので
Ozon監督はReggianiの死の翌年に
Reggianiの3年前の歌とDabadieの歌詞と)
同じタイトルの映画をつくったと言うこと。
Becker監督は7年前のFrançois d'Épenoux氏の小説
「Deux jours a tuer」を映画化するに際し、
映画の最後で、4年前に亡くなったReggianiの
6年前の歌を流したと言うこと。
Dabadieの詩の力か
あるいはReggianiの歌唱力ゆえなのか、
大きな存在感のあるシャンソンだと言うことに間違いは無い。

Le Temps Qui Reste

No.1No.2 No.3  &  No.4  &  No.5  &  No.6  :
日本人シャンソン歌手の方々の挑戦にも期待したい。

追記:2015年7月29日
いろんな人のこの歌を何度も繰り返し聞いている。
さすがはフランス人、それぞれに歌詞を読み込んで
深い歌唱を示していると思う。
こういった歌詞は今までシャンソンの中にも
無かったので、内容の表現力が問われる歌となっている。
ただこのDabadieの歌詞、普遍的な心理かというと
そうでもない。結構「時間」という物理的な着眼に
限定している。「時間」という限定の中でも
「Le temps qui reste」に限定していて
「Le temps qui passe」の視点が無い。
普遍的な心理かというとそうでもない。
と書いたのはそのためだ。
Dabadieは哲学的かつ物理的な詩を書いたが、
体験ではないと言うことだろう。
実体験ではこの歌詞は書けない。
簡単に言うと「生命のカウントダウン」が既に
限定だと気づくべきだと思う。
実際の体験者だと
「人生のカウントダウン」という視点に
捕獲されるはずである
(生命には他者が絡んでこないが
他者との「関係性」なしの人生はありえない)
そうなると「遺書」やら「終活」やら「末期医療の選択」
やら「看取り、見送り、身仕舞い」などの雑多なもの
(生命の尊厳が蔑ろにされるほどに
周囲の思惑に絡みとられて、
非常に残酷な視野狭窄にみまわれる
カウントダウンの過程)が
入り込んできて、「歌」にはならなくなる。
残り少なくなって輝きを増す生命の純粋性が
「周囲の思惑」や「日常どっぷりの生者達の都合

によって灰かぶり状態になり、まず仮死に追い込まれる。
(読んでいないので無責任な発言になるが、
これがFrançois d'Épenoux原作のテーマ
ではないかと思う。
だからこの歌を最後に出して限定による「純粋性」を
クローズ・アップしたのではないかと)
この歌が歌詞として成功しているのは
Dabadieが前代未聞の物理的かつ哲学的視点
に「限定」したそのミラクルにあるのだと思う。
「カウントダウン」に入った者が捕獲される
日常的状況的心理、とはかけ離れているからこそ
人の心に突き刺さり、純粋に
「生と死を」覚醒させる「歌」となるのだろう。


Quand faut y aller, il faut y aller

2015年07月13日 16時12分47秒 | Chansonを聞く You Tube

美川憲一「生きる」 &
深緑夏代 「生きる」 真ん中辺りから始まる

Alice Dona - Ma dernière volonté
作曲家自ら歌う。
作詞家はこの人:Paroles : Sylvain Lebel

Reggiani Ma derniere volonté
この人の持ち歌:

歌詞のペイジ
Quand faut y aller, il faut y aller

歌詞があまりにも「まんま」なので驚いている。
Bruxelles 2015年7月13日 記

60周年コンサートで石井先生が歌われた歌だ。
今頃気づく始末である。
・・・・・・・・

以前レジアニをくしゃおじさん
と評したことがあるが、
またこんな写真も載せたが、
レジアニの名誉のために
美男な若いレジアニの写真を上に出すことにした。


人々の言うように

2015年06月03日 09時57分22秒 | Chansonを聞く You Tube

人々の言うように~戸川昌子
迂闊としかいえないが、この歌を日本人が日本語で歌っているとは知らなかった。しかも戸川昌子氏、美輪明宏氏はどうなんだろう?
アズナブールのこの曲、当然知ってはいたが、訳詩をするつもりも無かった。いくらシャンソンとは言っても日本社会では黙殺されるし、誰も歌わないし、話題にもならないと思っていた。つまりは戸川昌子という存在を忘れていたのだ。メロディーが単純なので、歌詞を噛みこなして歌える歌手でないと、日本人にはそぐわないと思っていた節もある。

この曲自体は取り上げた記憶がある。アズナブール以外にどんな歌手がカバーしているか、調べた記憶がある。Isabelle Boulayも歌っていた記憶がある。

ご本家のアズナブールで。
Comme ils disent/ As They say (Charles Aznavour)

パリに住んでいるとき、スイスから楽しいお友達がやってきた。KKとしておく。KKの彼氏はスイスの銀行家で、KKがパリに友達に会いに行くといったら、パリの歓楽観光のチケットを2枚、持たせてくれたようだった。お店はモンパルナスにあり、私は案内人として、Charles Aznavourの動画にあるような男たちの働く職場にKKを案内した。KKは視力2.0かと思うくらいに、人の動きやら表情から何事も識別できる目を持っていて、お店を素早く見つけたのもKKならば、働く人たちの私生活や、日常、そしてその心情などについても、一瞬一瞬をとらえて解説してくれた。書籍10冊分くらいのことをKKから学ぶことが出来た。おそらくこの種の世界、この種のお店は、直前のペイジのfilm解説にもあるように1920年代あたらから、ショービズのいちジャンルとして、確固たる地位を築いていたのだと思う。

「この歌を日本人が日本語で歌っているとは知らなかった」と書いたが、「戸川昌子という存在を忘れていたのだ」とも書いたが、実際のことを言い訳がましく言うと(今の日本のTVや芸能界を見ていると)Charles Aznavourのこの歌詞のこの哀愁は、今の日本では、もう何の意味も話題性も議論性も持ち得ない、と思っていたから「訳詩をするつもりも無かった」というのが正解だったと思う。抑圧の無いところでは、哀愁も、詩情もシャンソンも、もはや「お呼びでない」からだ。


Ta cigarette apres l'amour 

2013年12月03日 20時01分06秒 | Chansonを聞く You Tube

Ta cigarette apres l'amour  訳詞

Charles Dumont - Ta cigarette apres l'amour - 1973
Charles Dumont - La Cigarette Après L'Amour
Sophie Makhno "Ta Cigarette Apres l'Amour" Midi Premiere 1980

Sophie Makhno a Discorama 1969

Charles Dumont とSophie Makhno の「夜明けのタバコ」をYou Tubeから取り出したが、今日のメインは実はそれではない。ご存知Barbaraの元秘書のFlancoise LoことSophie Makhnoは自分の名前は尊敬するウクライナの革命家からいただいた、と言っていたので気になっていたのだが、その革命家の情報が入った。そのNestor Makhnoのことは以前も一度紹介したような気もするが。
Nestor Makhno wikipedia:
ウクライナの歴史や政治情報は日本人には馴染みがないが、
ウクライナの英雄らしい
なをBarbaraとSophie Makhno も、Romanelliの時と同様、一瞬のうちに永遠の喧嘩別れをしてSophie Makhno が立ち去っている。Romanellと違いその後和解していると思うが。Romanellの場合も別に憎み合って別れたわけではない。瞬間的行き違いである。お互い相手のことを想い続けたことに変わりはない。


Lara Fabian Gottingen Olympia 2013

2013年10月31日 11時36分54秒 | Chansonを聞く You Tube

Lara Fabian - Gottingen - Barbara - Olympia 2013 :
この人の歌唱力はたいしたものだ。
フランスの番組をしばしば取り上げているが、すんなりと入手できるものは限られている。やっと探し当てクリックしても「あなたの地域では視聴できません」はしょっちゅう出てくる。今回もそうだった。それで、同じ番組をYou Tubeで探してみた。2013年3月の番組だ。勿論目玉はLara FabianのGottingenなのだが、ほかの出演者たちも実に楽しそうに、今は亡くなったフランスの文化遺産とも言うべきシャンソン歌手たちの歌を歌っている。文化としてのシャンソンの層の厚みに圧倒される。大切にそして楽しんで歌い継ぐ心が伝わってくる。
Elodie Frege, Patrick Bruel, Helene Segara & Lara Fabian
Charles Aznavour - La mer - Olympia 2013
Natasha St Pier - J'ai deux amours - 2013
番組に登場している歌手たちの顔ぶれを見ると、もっと聞いてみたいのだが。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
上の番組とは無関係だがLara Fabianのコンサートを探してみた。この人の顔の目と目の距離の近さがずっと気になっていたのだが最近は全く気にならなくなった。聞く方の私が彼女の世界に抵抗なく入り込めるようになったからだろう。
LARA FABIAN EN TOUT INTIMITE OLYMPIA


動画で見る Chanson 歌手達 (1)

2013年04月28日 12時45分05秒 | Chansonを聞く You Tube

Sévérine - Un Banc, Un arbre une rue
曲には聞き覚えがあっても、この人の歌う姿、お顔を知る日本人は少ないだろう。

Axel Bauer - Cargo de nuit
この人は写真があまりにかっこいいので、以前に写真紹介したことがある。こうしてこの歌の動画を見ると、期待通り、動くstar, 非常にsexyで魅力的な男性歌手である。そして美しい。但し、ここまで来ると女性よりも特殊な男性受けを狙っているようにも見える。

Pascal Danel - Les neiges du Kilimandjaro
この曲も、曲は知っているが、この歌手の歌う様子を知る日本人は少ないのではないだろうか?あまり歌詞の内容を考えて歌っているようには見えないし、music videoの演出も、意味不明の勘違い、おかしいなと思っていたら、最後に予想外のハプニングが起きて、フランス風の「ズッコケ演出」だと発覚した。


Nicolas Peyrac So far away from LA

2013年04月18日 16時35分20秒 | Chansonを聞く You Tube

Nicolas Peyrac  So far away from LA :
Nicolas PEYRAC RFI Biographie
Nicolas PEYRAC interview 緑の横棒をクリック 23分21秒
この辺は私の懐古趣味、ドーナツ盤のレコードを持っていた
・・・・・・
日本で大ヒットした私はドイツで買った、
ドイツ語で歌われる方のテイプを持っていた
DANIEL BOONE"Beautiful Sunday"
・・・・・・
こっちも日本で大ヒットした、懐かしい
Michel DELPECH - Pour un flirt   

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一回既に出したと思うので今回は付録扱い

しかし笑ってしまう、特徴を捉えている
Claude Vega モノマネ


Ma Normandie

2013年04月02日 18時04分36秒 | Chansonを聞く You Tube

Ma Normandie 1 & Ma Normandie 2 :
MP3: Ma Normandie
Il est un âge dans la vie
Où chaque rêve doit finir,
Un âge où l'âme recueillie
A besoin de se souvenir.
本を読んでいて上の語句がグサッときた。
「人生には夢を片付けなければならぬ年齢がある
自らに思いを馳せる魂が
回想を必要とする年齢がある」
子供は未知に興奮し大人は懐かしさの中に精気を得る (Bruxelles記)


Barbara - C'est trop tard

2013年03月11日 15時05分30秒 | Chansonを聞く You Tube

JEAN JACQUES DEBOUT C'est trop tard:
Barbara - C'est trop tard:
Barbara - C'est trop tard  歌詞
ふたりで作った曲なのに、かなり違う。
しかし伝わるものは同じだ。
Barbaraがこんなにわかりやすい歌詞を書くのも珍しい。
CDを聴けばわかると思うがお察しどおり、死んからでは遅い
という内容。特にお葬式のあの数々の花。確かに。
特に、会いたい人には生きておられるあいだに会っておくべきですよ。
この曲は大好きな曲の側に入る。特にBarbaraの歌声が堪らない。
これがBarbaraの声だと私は記憶している。懐かしい。


Suzy Solidor

2012年09月25日 10時01分34秒 | Chansonを聞く You Tube

Suzy Solidorは以前から何度か登場しているが、あまり真剣に歌を聞いたことはなかった。今回3曲聞くことにする。それにしても凄い、何がすごいと言ってYou Tubeで消されずに生き残っているということ。見れば意味するところがすぐわかりますよ。Chansonの力は凄い。Suzy Solidorにはクローゼットなどそもそも存在しない。歌詞を聞けば、意味するところはすぐにわかりますよ。こんなに世俗を超越して堂々と生きた女性は、残念ながら日本には存在し得なかった、と認めざるを得ません。自由の国フランスですね。はき違えてるって?履き違える自由もあるのですよ、きっと。

Suzy Solidor " Ouvre " 1934
Suzy ouvre
Suzy Solidor - MON SECRET
Obsession - Suzy Solidor

歌詞の内容にはっとする点ではAriane Moffattの「Parce Que」も、意味の喚起力を持っていましたね。~Quand tu dis viens, je viens~

 


Kenji Sawada chante Boris Vian

2009年12月10日 14時16分24秒 | Chansonを聞く You Tube

沢田研二 ACT Boris Vian 脱走兵 :
沢田研二 - 俺はスノッブ:

Ils chantent Boris Vian:
墓に唾をかけろ
1 & 2
日々の泡:
前にも書いたかもしれないがBoris Vianの顔を見ると
どうしてかいつも若くして亡くなった父を思い出す。
墓に唾をかけろ:映画 Daily Motion

2009年12月10日:追記
Pour les Francais
Kenji Sawada: Attends-moi:
Kenji Sawada: Je viens du bout du monde:
女の子には結構人気があったが、男性には不評だったジュリー。
「何を言ってるのか、分からない」と発音に難癖をつける男性が多かったのも事実だ。女の子にはやはりその魅惑的なお目目と艶のある声、故に、私の周りにもファンは沢山いた。TVの歌番組に登場したJulieを見るのは、同胞としてやはり嬉しかった。沢田自身はフランスでの仕事にほとんど興味はなかったようだ。歌詞もカタカナで覚えて、意味もよく分からなかったと、後に自書に書いていた。本人にもっと野心があれば、Daveくらいの人気者(Daveは海が好きで大きな船でセイリングを楽しみたいので、歌手になったと言っていた。この顔、この声、嫌でも人気者になった。Kenjiと同じで、オランダ人の彼はフランスにおいては、外国人であった)
になれる可能性は、充分あったと思う。


Barbara chante...

2009年06月17日 22時02分18秒 | Chansonを聞く You Tube

Le verger en Lorraine:
J'ai tué l'amour:
Il nous faut regarder:
Barbara " L'amour magicien " :
L'enfant laboureur - Barbara:
barbara amoureuse:
Drouot - Barbara
à peine - Barbara
Parce que (Je t'aime) -Barbara-
La belle amour 1959 :

La belle amour 1959
Paroles : J. Poissonnier : Musique : Barbara

La belle amour, avec un A
Grand comme Paris
Toi, t'en as pas
Tu m'en promets
Tu m'en promets
Qui moi, j'attends dans tes quinquets
De voir s'allumer le grand reflet
D'la belle amour dont je rêvais
D'la belle amour dont tu causais

Quand t'avais pas c'que tu voulais
La belle amour au fond des yeux
Ca vous tapisse le coeur en bleu
La belle amour à même la peau
Quand il fait froid ça vous tient chaud

La belle amour à en mourir
Ca ressemble un peu à un sourire
C'est tellement joli quand c'est vrai
La belle amour
La vraie de vrai

Il n't'est jamais venu à l'idée
Qu'on aurait pu vraiment s'aimer
Avec du soleil à pleins bras
Et puis des rires à coeur joie
C'était pourtant pas bien malin
Dis, t'avais qu'à me tenir par la main
Alors on aurait pu se payer
La belle amour à en crever

Si tu savais comme
Bien souvent
J'ai pensé à foutre le camp
Pour aller chercher cet amour
Qui hantait mes nuits et mes jours
Et puis je me suis fait une raison
J'ai balancé mes illusions
La belle amour avec un A
Grand comme Paris
J'en n'aurais pas


L'aigle Noir L'aigle Noir L'aigle Noir...

2009年05月06日 09時52分35秒 | Chansonを聞く You Tube

いきなり大画面で現れる「黒い鷲」
熱心な世界中のBarbara fanがそれぞれの
思いを込めてファイル化したありとあらゆる...
黒い鷲
そう言えばPLANETE BARBARAにも
マスコットの鷲がいるのをご存知ですか?
PLANETE BARBARAのコンセプトペイジの
PLANETE BARBARAという大きな文字をクリック
するとサイトマスコットの「BANCHO」が現れ
「番鳥」らしく侵入者をTOPペイジに押し戻します。
《まず
PLANETE BARBARA(2)のBarbaraの写真を
クリックしてConcept Pageに入る。》
・・・・・・・・・・・・
上の「黒い鷲」のペイジはBarbaraのほかに
Brigitte Fontaineもあります。探せば他にも
女性アーティストなら...
掘り出し物はLee Millerです。モデルの後
D-Dayの従軍カメラマンもしました。
上のfilmの中で彼女が入っている浴室は
自殺した後のヒットラーの浴室です。
彼女のことは
参照:Click My Heart :
他に予想だにしなかったJacqueline Sassardの「雌鹿」を発見。
参照:Kinomania
こちらはめったに見られないColette Magny.
Helene Grimaudの珍しいfilmも発見。
延々と見つかるので、この辺で止めにします。


アメリカ風シャンソン2曲

2008年10月26日 21時39分52秒 | Chansonを聞く You Tube

GLOOMY SUNDAY-BILLIE HOLIDAY VERSION
 Bille Holidayの「暗い日曜日」 :
La vie en rose - Louis Armstrong
Louis Armstrongの「薔薇色の人生」 :

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Billie Holiday, My Man
Billie Holiday - Lover Man
「My Man」「Lover Man」は気分的には
今夜は笠井紀美子で聞きたいのだけれど
探してもあいかわらず無い。かわりに
Mal Waldron - Left Alone
そう言えば大昔私が
「詩と思想」に書いたJazz評の第1回目は
笠井紀美子論だった。