ブログ人 話の広場

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国や人はなぜ敵を作りたがるのか

2010-11-28 09:32:56 | 日記・エッセイ・コラム

 どうして人間や国は、敵を作りたがるのか、人間の業のようなものを感じてしまいます。何も相手に敵対していないにもかかわらず、理由なく敵対視されてしまうのです。これはとても不思議なことだし、悲しいに違いないのです。仕方がないではすまないと思うのです。そんな相手を受け入れていくということは難しいことだし、寂しさを感じることでしょう。

 朝鮮半島は休戦以後、最高の緊張感に包まれています。どうしてこういうことになるのか。もはや両国の間には、理由もなく敵対視し、むしろ対立の感情は深くなるばかりです。同じ民族なのにどうして?と考えますが、僕が経験した中で、韓国人に絶対北朝鮮のことを話せないということです。対立よりも怨念を抱いているからです。背景にはいろいろあるのでしょうが、過去を知らず、未来を託すべき若者もいつしか敵対視するような教育を徹底されているのでしょうね。日本も安閑としているわけにはいかないような気がします。

 最近では「見えない敵」という言葉が生まれています。もちろんこれは2001年9月のアメリカへのテロ行為から出てきたものでしょうが、個人としての人間の社会でも同じことで苦しむ人が増えているのです。他者を愛するということのいかに難しいかを教えられます。悲しいかな敵のように扱われてしまうのです。孤独に陥るのもそうしたことの結果なのです。

 私たちの小さな生活の周囲でも、大きな世界でも仲間を作るより、敵を作るということに興味が高いのかもしれません。人を見るというのは、マイナスよりもプラスをを見るということに徹することが重要だと思うのですが、理屈ではわかっていても、感情がそうさせないのでしょうね。まずはそれにはまず自分とはどういう人間かをきちんと自覚し、行動することではないかとぼくは思っているます。

やさしいタイガー