”どうなっとるんじゃ!今の世の中は”、と国民は、あきれ返っているのではないでしょうか。とにかく、よくこれほどトラブルが続くものです。
東日本の大震災によって、一気に今まで隠されていたことが吹き出たような始末で、実に悲しい現実を見せ付けられています。とりわけ、これだけ世界的に問題を投げつけた原発事故への一連の対応への疑問は深まるばかりです。
本当に復興できるのか、政界は足の引っ張り合いばかりで、無駄な時間が過ぎていきます。まさに永田町は無政府状態といいたいくらいです。また企業は自己保身ばかり考えて、平和な世の中にしようという努力や思想が微塵も感じられません。
なんだか日本は、自ら奈落にどんどん落ちていくような気さえします。こんな体たらくを見せ付けられているぼく達は、未来の子ども達に何を残せばいいのでしょうか。信頼を失った大人たちの無自覚も大きな問題ですが、その以前にもはや期待もせず、諦観の心境でしょうか。
本来、人間は哲学を持っている動物といわれていますが、戦後日本の復興の第一が経済力を持つことに明け暮れていました。今も尚幻想のように拝金主義の世界を追い求めることが暗くしているのかも知れません。嘆かわしい世の中になったものです。
やさしいタイガー