ブログ人 話の広場

日頃の生活のなかで見つけたことなどを写真もそえて

続・Always 三丁目の夕日

2007-11-28 17:55:07 | 映画

 ひところ話題になった「Always 三丁目の夕日」の続編が上映されたので朝一で観にいった。いつもは大抵この時間にはがらんとしている館内は結構にぎわっていた。観る前からすでに郷愁の世界に誘われれている思いがした。ストーリーは以前とそう変わらないが、違うのは書いても書いてもなかなか芥川賞候補にも挙がらないしがない小説家志望の作品がとうとう雑誌に「候補か!」と上がる一騒動が様々な人間模様を映し出している。

 昭和34年ころの経済中心の社会に大きく舵を取る日本、それにあやかろうとする下心のある怪しき人物、それにもかかわらずこのつましい生活をする近所の温かさは少しも変わっていないよき日本のフィナーレのような時代を映し出している。入賞するにはいささかの資金が必要と小銭まではたいて、なけなしの金を吐き出す姿など、なぜか涙を誘う。

 金よりもっと大切なことがある。それは互いに支え合って生きていこうとする絆の強さだ。ないからこそないものの気持ちが理解できるのだろう。喜びや悲しみを共に分かち合う姿の中にこそ、真の人間の美しさを見ることができる。善人にも悪人にも陽が西に傾く美しさはわかるはず。そんな素朴な中に人の心を希望へとつないでいくようだ。

やさしいタイガー


一つ鍋を囲んで

2007-11-27 08:43:25 | ブログ

 温暖の地から、はるばる厳冬のこちらに移転してこられたご夫婦と我が家で、妻が用意した鍋料理を囲んで歓談のときを持った。ご夫婦の共通のご趣味はどうやら海外旅行のようだ。もう20カ国も回ったという。そこでの危険な話、初めての体験で戸惑う話、身振り手振りで何とか通じたコミュニケーションなど、話は尽きない。大変興味深かった。

 ついこの前学生たちが自分たちの海外体験を話してくれたことと共通するところが随分あって、ほとんどが「やはり日本が一番いい」というところも共通していた。なまじ英語で話すことによって、嫌う国の人々のいることも行ってみて初めてわかることもある。

 ぼくの周辺の旅行好きの多くの人々はそんなに語学が出来るわけでもない。それでも平気で行ったこともない国に行き、驚きながらも郷に従わざるを得ない異文化との出会いのなかに、自分を大きく創っていくことを学んだような気がした。

 打ち解けて話しているうちにすっかり世もふけてお帰りになったときには、もう11時を過ぎていた。

やさしいタイガー


Full Moon

2007-11-25 08:19:23 | ブログ

  今日23日は満月の日とカレンダーにはマークしてある。確かにFull  moon. ぼくはこの言葉を聞くと思い出す。かつて国鉄のコマーシャルに定年後の夫婦への旅行案内のポスターを見かけことがある。確か上原 謙と高峰三枝子がモデルだった。

「ふと振り向けば君がいて」という何ともいえぬロマンティックな雰囲気を感じさせるものだった。もちろんぼくは未だその頃現役だったから、ほど遠い話で憧れてみていたことを思い出す。そして今その年齢も越え、老いの坂道を登りつつあるとき、いつのまにかロマンティックな思いは失せて、相変わらず現実の雑務に追われている日々の罪深さを感じる。

「ふと振り向けば君がもういない」なんてことにならないようにと心している毎日である。それにしても今朝の太陽は眩しいくらいに照り輝き、間違いなくfull moonだろうと思う。凍てつく寒さの中のこうこうと輝く月の光は夢の世界への誘いのような思うのはぼくくらいのものだろう。

やさしいタイガー(阪崎 健治朗)


水彩画展終了

2007-11-23 21:28:50 | アート・文化

 17日から始めた友人のTさんとの「水彩画展」無事終了した。さあ、ざっとこの1週間で250名の方がご覧くださったようだ。最終日でしかも一番寒い中、二人にそれぞれ関係する人たちが駆けこむように来てくださった。口の悪い友人たちは、ぼくたちを煽るように次々とイベントのヒントを出してくる。そして勝手に納得して「よし!それでいこう」などといわれて、足が抜けなくなりそうな展示会だった。嬉しい友人ばかりだった。

 毎日、来館者に説明をしながら、自分の絵はもちろん友人の絵も一緒になって鑑賞していると、全く画風の違う二人の間には何か共通点があるようにも思えた。それは絵を描く楽しさ、そして仲間の気持ちを触発させたことかもしれないと。何よりも信頼を失わなかったということだ。何をするにしても互いに意見を持ちながら謙譲の精神を持ち合えたことだとぼくは思う。

 たった1週間、されど1週間。花を贈ってくださった方々、毎日花の状態を見てくださり、来客者をもてなす年金会館館長の気配りには人のもてなし方を学ばせてもらった。この1週間多くの人との関係の勉強が出来たことだ。感謝しかない。

 心からの感謝をこめて 優しいタイガー(阪崎 健治朗)


勤労感謝って何?

2007-11-23 19:12:01 | ブログ

 最近、いわゆる「旗日」が多くなり、休日を楽しむ人が多くなったのは結構な話だ。今日は「勤労感謝の日」だってことご存知?1948年に制定された法律に基づく祝日なのだ。「勤労をたっとび、生産を祝い、国民に感謝しあう」とある。

 この日は高齢者の方々はご存知だが、「にいなめ祭」と呼んでいた。天皇が五穀を歴代の天皇の祭壇に捧げてその年の収穫に感謝する儀式で、随分古くから宮中の伝統儀式として今も行われているようだ。それが戦後名称が変わっただけで特段の意味はない。

 アメリカではThanksgiving Day といい、イギリスから植民地として移住してきた開拓者たちが最初の収穫に感謝する日の行事にしてきた。1623年のことである。七面鳥の丸焼きを楽しむ日にもなっている。

 先進国と自称しながら、それでも毎年3万人以上の人々が生活できないで自死する姿を見るにつけ、石川啄木の心境が思い出される。政府は「家族の日」と改めたいらしい。休日を作tる哲学をしっかりと持って取り組んでほしい気がする。

やさしいタイガー