今年もあと2時間ほどで暮れ、新しい年を迎えようとしている夕暮れ時、遠くに住む弟からの電話で「姉が今朝自宅で息を引き取った」という知らせを受けました。ぼくと4つ違いですから、今の時代ではもう少し生きていたかっただろうと想像しながら亡き姉を偲んでおりました。
身内とはいえ、もう何年も会っておらず、元気な姿しか思い浮かべることが出来ませんが、自宅で静養していて、朝起こしに行ったらすでに独りで旅立っていたとの事。昨日まで会話を交わしていたのに、と長女が電話口で無念な声を上げていました。別れは誰であれ、辛いものですね。ましてや身内となれば。
ふと「千の風になって」という新井 満さんの歌を思い出しました。肉体的には亡びても、姉がぼくにもよくしてくれた優しさや辛いときに慰めてくれたことを思い出すごとに、心のなかでずっと生き続けていくだろうと、その死を悼みながら静かに大晦日を過ごします。
やさしいタイガー