ブログ人 話の広場

日頃の生活のなかで見つけたことなどを写真もそえて

バスの中

2010-11-24 09:41:06 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日、ブログを書き始めて500回になったと書き記したのですが、実は800回の間違いでした。今朝ふと書き始めようと数字を見たら800回となっていて、またドジをしてしまいました。特に重要なことでもないのですが、訂正させていただきます。

 ところで皆様は外出するとき、比較的多く利用される公共機関は何ですか。ぼくはバスでしょうか。ほぼ毎日のように乗っていると、車内の空気が日々変わることに気づくのです。たとえば、空いた座席に座ろうとしても、無神経な大きな男性が独り占めしている横に座ることはちょっとできませんね。それを良いことにして、のうのうと座る男性の無神経さにいささか腹が立ってくるのですが。座りたいと思っている小柄な年配の女性すら、座りに行こうという人はいないのです。ただ座席の幅は小柄で細身の日本人用に作られているのかなと思ったりもします。

 もう一つわかったのは、比較的年配の女性は後部座席が空いていても座ろうとせず、空席のない前に立っている姿が多いことです。しかもほとんどの人は譲ろうとしません。携帯に夢中になっているか、眠っているかです。そういえば最近、日本人のマナーが悪くなった、と何かで読んだような気がします。そういえば空席の前で立ちはだかっている男性の姿も結構見ます。座りたい人もちょっと躊躇して座りたい気持ちをおさているかのようです。

 マナーが悪いというよりも、最近は自己中心的な考えがまかり通って周囲の中に自分が居るといった気配りが無くなったのかもしれません。気配りのできる人の行動をよく見ているとこちらが気づく前に、もう行動を起こしているのです。そういう人が一人いるだけで全体にどこか暖かい空気を漂わせてくれるような気がします。そして互いに気づきあいます。

 バスの話に戻してみますと、これもどうかと思う行動です。年配の婦人が両手に抱え込めないほどの買い物袋をいくつももってバスに乗り込もうとしても、ステップをあがり切れず、息絶え絶えに乗っても座る席がないときの悲しそうな恨めしそうな表情を見ていると、元気はよしとしても、ちょっと同情しにくくなってしまいそうになります。そんなに無理な買い物をしなくても・・・と。息苦しく車内の棒に捕まる姿は少々哀れっぽく見えてしまいます。

 時々そんな場面を見ると、かつて僕たちが使っていた言葉「お互い様」だとか「お大事に」といった優しさのこもった言葉が聞かれなくなってきたような気がします。バスの中の人間模様の一端です。

やさしいタイガー