ブログ人 話の広場

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双葉に届かず

2010-11-16 09:44:21 | 日記・エッセイ・コラム

 白鵬がついに破れました。双葉山の69連勝に手の届くところに近づきながらの敗北で国民的な失望感を与えてしまいました。しかし、いつかはとぎれることを考えると、かえって立派な横綱として健闘されてきたことへの賞賛の方が、大きいのではないかと思います。

 続けることの難しさを強い精神的な心構えで乗り越えてきた大横綱でも心のどこかにすきがあったと謙虚に反省される発言は、さわやかささえ与えます。表現ができないほどの重圧はそれだけ心の大切さを示しているようで、大いに学ぶものがあったような気がします。

 勝負事でなくても、自分たちの身の回りでもそんな重圧やストレスに悩まされることが多々あるのではないでしょうか。僕の友人に一つの事業を40年以上も続け、一人で切り盛りしながら家庭のこともおろそかにせず、今日も元気で取り組んでいる便りをもらうと、ただ素晴らしいの一言につきるのです。それはまた僕への励ましにも見えてきます。

 白鵬が連続記録を失ったことは誰よりもご本人が悔しいと思っているでしょうが、高い緊張の糸が切れたとき、その次の行動が何より大切になってきます。心を取り戻すということは言葉で言うほど簡単なことではないのですが、それでもまた新しい歩みを続ける第1歩こそ大事なのでしょう。これもまた一つの歴史を残された記録として永遠に語り継がれていくでしょう。

やさしいタイガー