つい昨日までクリスマス音楽が流れていたと思えば、もう年末。ご家庭によってはクリスマスから新年の準備へとチェンジをしてあわただしい日々を送っておられるかもしれません。近年の日本でもクリスマスカードのやり取りは心和ませるものがあり、ぼくの家にも多くのカードが届き、玄関や棚に飾ってその方の真心を大切にし、頂くプレゼントをクリスマスに開ける楽しみを取っていたのでした。
今日はもう29日クリスマスの飾りを片付けて、今度はお正月気分を家庭に漂わせようと小さな伝統の飾りを玄関先につったりしています。これは古い日本の伝統に倣ってのことなのですが、不思議なもので、元旦になると、それらしい気分になって新しい年が幸せに満ちたスタートとなりますようにと祈る思いになるのは、人間誰しも持つ信仰心からでしょうか。それとも習俗の受け止めでしょうか。
ぼくは今、道立近代美術館で開かれている「浮世絵に見る<いき>高橋博信の眼」と題する浮世絵の美術解説をしているのですが、その中にお正月を描いた作品もあります。江戸の町民たちのお正月はカルタや花札など楽しんだからでしょうか。なかなかの知識や教養もあり、寺子屋で勉強した成果は結構高くその当時でもう識字率は世界一。80%の人は字が読め、理解できたとあります。
現代人はお正月といえば、テレビゲームに鑑賞でしょうか。美術館お正月の過ごすプログラムにく見れてみてはいかがでしょうか。4日からです。のんびりすごすのも日ごろの疲れを癒すためにもいいかもしれませんね。
ではよいお年をお迎えください。
やさしいタイガー