ブログ人 話の広場

日頃の生活のなかで見つけたことなどを写真もそえて

前田公園のスケッチ

2008-04-30 14:47:20 | 日記・エッセイ・コラム

 いつものスケッチ友人の案内で手稲区の前田公園に行ってみました。広い公園にはまばらな人たちが散策を楽しんでいましたが、その途中にあるパークゴルフのコートは超満員で休日を楽しんでいる姿にどこかのどかな感じを受けました。

 さて、ぼくらは展望台のレストランに入って暖かい部屋から眺める手稲山を臨み、公園に整然と植えられたポプラ並木を手前に入れて描いてみました。レストラン担当の方が寄ってきて、親しく声をかけてくださり、さらにご自分のアクリル画を見せてくださいました。とてもファンタスティックな絵で絵本になりそうな美しいおとぎの国のような作品でした。ひとしきり絵談義などしながら、しばらく借りてかきあげました。

 さすがに手稲山の連峰は藻岩山と違い、かなりの雪をいただいていて、春には未だ遠い感じがしました。それでも5月にはいると藤棚の藤の花は見事に咲くそうで、その頃またお越しくださいとお誘いを頂き、一度この広い藤棚の花を見てみたいものだと思いながら帰宅の途につきました。今日もまた楽しいひと時を作ってくださった友人に感謝です。そのうちにホームページの素人画廊に入れておこうと思っています。

やさしいタイガー


憎きカラス鳩を喰う

2008-04-30 08:23:10 | ブログ

 子育てのシーズンが近づいてきました。といっても人間様ではなく、カラスの子です。周辺を歩くときは気をつけなければと思いつつも、いつ現れて襲ってくるかもしれません。毎年、2回くらいは襲われ、一度は頭から血が出るほどでしたから、好きになるわけがありません。すでに今年も後ろから襲われましたが、幸い帽子をかぶっていたので事なきを得ました。

 つい数日前、時計台と道新の交差点の真ん中にカラスが急降下、多くの通行人や自動車の通る前で一羽の鳩に襲い掛かり食いちぎろうとする場面を直視してしまいました。あるご婦人は大きな声で言葉にならない言葉で、何とかしてやって!といわんばかりに叫んでいました。こんなときどうしたらいいのでしょうか。鳩も清潔な鳥とはいいがたいし、ましてやカラスはぼくにとっても許せない鳥です。二羽の格闘はついにカラスが鳩を丸ごと加えて近くの電信柱の掲示板のてっぺんで食いちぎっていました。実に獰猛な動作です。

 ”カラス何故鳴くの カラスの勝手でしょ”といわれて以来、どうもカラスはぼくの天敵になりました。カラスが大好きという人はカラスのどこがいいのでしょうね。いやな場面でした。

やさしいタイガー


見つけたときの快感

2008-04-30 08:05:08 | 本と雑誌

 今、近代美術館の常設展は、この1月103歳で天寿を全うされた日本画家片岡球子の追悼展を行っています。ぼくはその作品の解説をするボランティアをしていますが、解説のためにはかなりの勉強をし、先輩の指導も受けながら準備をするのですが、もちろん独自の方法で資料も探します。

 早速中央図書館に行き、相談担当の方に伺ってみると、早速コンピュータを打ち込んで瞬時に見つけてくださいました。そう、あったのです。「それは今倉庫のおいていますので、少々お待ちください」と素早く席を立っていかれました。あっという間に見つけてくださって、朱色のケース入りの中にA3型の厚い2冊の画集が詰め込んである本を重そうにもってきてくださいました。驚いて「お借りできるのですか」と聞くと「はい」という返事。小躍りするくらいの嬉しさがこみ上げてきました。

 とはいえ、どうやってもって帰るか、自転車の前の荷台にそっとおいて落とさないように無事到着しました。早速開けて作品を鑑賞しながら解説のシナリオを頭の中で書いていました。懸命に書いたつもりでしたが、先輩から「あなたのシナリオは主観が多すぎる」と一喝されてしまい、しょぼんとしてしまいました。でも貴重なご意見、気を取り直して再作成し、5月15日の解説日を心待ちをしているところです。

 それにしても立派な装丁の豪華画集を独り占めにして眺めるのは快感ですよ。

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元気な源はおしゃべり

2008-04-27 14:59:50 | 健康・病気

 今度の放送のためにあるお宅を取材させていただきました。平均年齢は70歳以上ということにしておきましょう。12,3名のシニアのご婦人が月に2回集まって手仕事をしていらっしゃるサークルです。全く僕が来ていてもお構いなしにとどまることのないおしゃべりが続きます。

 このお宅のHさんがリーダー格で、「ちょっと、ご紹介しますから聴いてくださいね」とぼくとの出会いや今日の取材の主旨を話してくださいました。簡単に質問の内容と時間を話し、では録音します、とぼくが言っていろいろ質問をします。「どうしてそんなに元気ですか。源は?」と尋ねると、「なによりもここに来て、みんなの顔を見ておしゃべりをすることだ」との返答がほとんど。一番遠い方で1時間もかけてこられるようです。お菓子を食べて、手作り物を仕上げて数時間腰を据えて楽しむそうで、ご主人も悦んで送り出してくれるとおっしゃる。

 たった2回の集まりが何より人生のご馳走だと語るシニアの溌剌とした姿にぼくも勇気付けられたが、それでも年金の一連の封筒が届くと開けるのに手が震えるくらい気になる、といった方の思いが政治関係者に届かない空しさと腹立たしさを異口同音に聞くと、確実にシニアいじめであることを知って悲しくなりました。

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夕暮れのマン・ウォッチング

2008-04-20 09:56:11 | まち歩き

 太陽が大分西に傾き、空はかなり茜色に染まりつつある夕暮れ、ぼくは人待ちの時間、大通公園のベンチに座りながら、辺りの風景をぼんやりと眺めていました。目の前の芝生はもう濃い緑に、シラカンバ、エゾヤマザクラなどはもう芽吹きで一杯。明日にも開こうと待ち構えている様子。キタコブシは大きな花を開かせて一番乗りのよう。

 目の前を通勤帰りの人や恋人、老夫婦、外国人などが行きかっていきます。おや!と思わせる集団が近づいてきました。4人の若者が着物を着て鳥打帽のようなハットを被り、火箸のようなつまみを持ってぶらぶら歩きながら、ゴミを見つけては祈るように片ひざついて拾い、背負い籠に手だけ曲げてヒョイと入れているのです。いかにも厳かにみえ、演技くさい動作にもみえます。ゴミを拾うにしては上品だが、冗談でしているとも思えない。ほかに目的があるのか、と想像しながら目だけ追い続けました。新手のボランティア活動か、何かのパフォーマンスかも。

 時間が来たので立ち上がってベンチを去ろうとしたら、自動車風の特注のカバーをした三輪車が二人のお客らしい女性を乗せてゆっくりとやってきて信号の前で止まりました。なんとブレーキの赤ランプがつきました。へーこれは観光案内用の自転車か、どこかあくせく感を忘れさせ、のんびりと微笑ましいなあと思いました。楽しいマン・ウォッチングが出来、退屈せずに過ごせました。もっとも通行人はぼくを見て哀れな老いぼれがベンチにいる、と見えたでしょう。

やさしいタイガー