今日は参議院選挙の投票日だ。午後投票所に行った。保革逆転なるか、それとも保守は死守できるのか、この数日は国民も強い関心を持つだろう。もはやこれだけ汚れた議員の多い中、何の期待もなく投票せざるを得ない空しさを少しは議員たちも真剣に襟を正して知るべきだ、と多くの国民は思っているだろう。
今、聴いているCDはいろんなミュージシャンが「アメイジング・グレイス」だけを歌っているのだ。「至上の愛」と訳されているが、原曲も素晴らしいが、訳文も素晴らしい。ジーンときて涙さえ滲んでくる。その中の一文にこう作詞されている。 「世界が もはや滅亡し果てたとしても また太陽が 輝きを失ったとしても 地上で 私を招きたもうた主は永遠に 私のものです」とあると。
現実とこの歌との余りにも大きな落差は悲しくもあり、また罪深さを感じる。社会が大きく揺れ、打算と私益と自己保存を中心に考えがちな一部の政治や企業の指導者たちも、一度己の心にある喧騒な思いを捨て、静かに祈る思いですべてを見直してもよいのではないかと思う。 歌は愛と希望を伝えている。きっと見えざる力が働き、新しい道を見出せるかもしれない。アメイジング・グレイスは心ある人に静かにゆっくりと浸み込んでいく。だから希望を捨てるのはやめよう。だから失望の中にある人々に希望を与えてほしい。
やさしいタイガー