まだ夏の名残をとどめながらも、吹く風はもう秋を感じさせる9月下旬、所要で札幌ドームを訪ねました。 地下鉄東豊線の終点「福住駅」から歩いて約5分、午後の陽光を受けた威容を誇るドームの屋根は銀色でまばゆいくらいに輝いていました。もうこんな時間なのに、試合を見に来た観衆がひっきりなしにドームに入っていきました。
少し会う約束の時間に早かったこともあり、ドームの裏側に回ってみました。つまり駐車場やコンサドーレのサッカーコートのあるあたりです。こんもりした緑の小山があり、広大な空間は目を見晴らすものがありました。
ふと掲示板を見ると、世界でも著名な彫刻家たちの作品が30点くらいだったでしょうか、いろんなところで美を競っていました、といいたいところですが、はて安田 侃さんの作品は? 国松明日香さんは、あのユニークな廃材を利用して素晴らしい版画も制作する一原有徳さんの作品はどこに? 今ぼくは近代美術館で解説ボランティアをさせていただいていますからこうした作家の半分は多少勉強して知っているのですが、それがどこにあるのか分かりませんでした。
やはり、そうでした。作家の間からも不評の声があるらしいのです。ぼくはこの広々した空間に生い茂るほどの樹々を見かけませんでしたし、全体のレイアウトに不満を感じてしまいました。 発想が品疎だというと素人が何を言うか、としかられそうですが、せっかくファイターズが来て元気付く北海道ですから、ドームに来たら素晴らしい彫刻作品も鑑賞できるような野外美術場にしてほしいと思いながら、ドームを後にしました。 やさしいタイガー
少し会う約束の時間に早かったこともあり、ドームの裏側に回ってみました。つまり駐車場やコンサドーレのサッカーコートのあるあたりです。こんもりした緑の小山があり、広大な空間は目を見晴らすものがありました。
ふと掲示板を見ると、世界でも著名な彫刻家たちの作品が30点くらいだったでしょうか、いろんなところで美を競っていました、といいたいところですが、はて安田 侃さんの作品は? 国松明日香さんは、あのユニークな廃材を利用して素晴らしい版画も制作する一原有徳さんの作品はどこに? 今ぼくは近代美術館で解説ボランティアをさせていただいていますからこうした作家の半分は多少勉強して知っているのですが、それがどこにあるのか分かりませんでした。
やはり、そうでした。作家の間からも不評の声があるらしいのです。ぼくはこの広々した空間に生い茂るほどの樹々を見かけませんでしたし、全体のレイアウトに不満を感じてしまいました。 発想が品疎だというと素人が何を言うか、としかられそうですが、せっかくファイターズが来て元気付く北海道ですから、ドームに来たら素晴らしい彫刻作品も鑑賞できるような野外美術場にしてほしいと思いながら、ドームを後にしました。 やさしいタイガー