ブログ人 話の広場

日頃の生活のなかで見つけたことなどを写真もそえて

無策な政治欲

2008-11-22 18:28:01 | 日記・エッセイ・コラム

 小さな日本に沢山の空港があります。そのうち、うまくいっているのは羽田、伊丹、新千歳、そして福岡の4つだけという。あとはみんな赤字だそうです。だというのに、また新しい空港が静岡に作られるそうだが、滑走路に立ち木があり前に行かないらしい。毎年3億円の赤字が出るらしいが、どうしてこんな幼稚な計画を立てるのだろうか、とぼくでも思う。だれが喜ぶのでしょうね。県民が馬鹿を見るというのはどうかと思います。

 こうした億単位の金が動く場合、何らかのダーティな部分が隠れているように思えてなりません。誰かが得をすると舌なめずりをしている人物がいるはずだと思ってしまいます。今や不便な成田から外国に行かなくても地域から韓国に行き、そこをスタート地点にしたほうが安くなるという。そのために様々なサーヴィスを提供しているとのこと。

 日本はどうして物の考えが小さいのか、初めからマイナスとわかっていることをするのは、きっと外圧によるのでしょう。無策な政治欲が潜んでいるように思えてなりまんね。

やさしいタイガー

 


ガンに罹っている

2008-11-19 08:43:27 | 日記・エッセイ・コラム

 いつの放送だったか忘れましたが、多分最後の放送の「多事総論」で語った筑紫哲也さんの言葉だったような気がします。自分のガンを語りながら、最後に「この国はガンに罹っている」と大胆に言い当てたことがとても心に残っています。このところの事件を見ていると、そう思わずにはおれない事件が多すぎます。

 自分の敵、或いは国家の敵と見る相手に容赦のない殺戮行為、自衛隊幹部の居直りのような稚拙な論文と発言など一部の跳ね上がった輩の行為は善良な市民を恐怖に陥れる点で「ガンに罹っている」という筑紫さんの言葉に重みを感じます。まさに余命はそう長くはないのでしょうか。

 最近「貧乏研究」という本が出されるそうですが、今の社会に生きるぼくたちは「何かに飢えている」のかもしれません。なぜもっとゆったりとした心を保てないのか、政治に絶望し、経済に不安を持ち、他者を疑うことから人間関係が始まるとしたら、やっぱり心が貧乏なんでしょうね。日本はすでに病んでいる国ですかね。

やさしいタイガー


日本語の滑稽さ

2008-11-15 10:25:17 | 日記・エッセイ・コラム

 最近ぼくたち下々に「特定給付金」をいただけそうな生暖かい空気が匂ってきます。何しろ政府や保守系の先生方が庶民たちはさぞ苦しい生活をしていることだろうから、と特別に給わってやるぞ、ということです。不思議ですね。どうも上から支払われる言葉の中に、給与、給付、給料、恩賜など与えてやるといった驕った意味を含んでいるように思うのです。

 戦前の社会背景から出来た日本語をそのまま習慣的に使っているのかもしれないが、案外政治関係者たちは言葉に対して無頓着かもしれませんね。日本語には使う言葉によっては差別感を与えたり受けたりすることが多いのです。比較的言葉に気を使うことを主に活動しているぼくにとって、とっても気になっています。

 最近も総理大臣たるものが、平気で単語を読み違えたりして失笑を買っているようですが、こうした言葉に対する無頓着な人は、人間に対しても無頓着な傾向にあるのではないかと思うのです。本当にぼくたち「下々」のことを考えての「特定きゅうふ金」がこれほど迷走しているのは、無頓着な人が取り組んでいるからかなあと思いますね。

やさしいタイガー


犬にもセコムしてますか

2008-11-11 17:46:16 | 日記・エッセイ・コラム

 ぼくの所属する会であっと驚くスピーチを聞きました。その方は例の「セコムしてますか」にお勤めなんですが、最近番犬が相次いでなくなったことから、とうとう「セコム」をしたのだそうです。そうすると、近所の人から「何かあったのですか」と不安そうに尋ねられ、理由を説明したもののこれをつけないと安心できない家庭が多いそうです。

 このセキュリティをつけると玄関にシールを貼るのでひと目で分かりますが、それを見て、豊かそうな家の人からでも「シールだけくれませんか」と”せこい”ことをいう「うわ手」もいると聞き大笑いしました。 もっと驚いたのは、最近子ども身の安全のために位置確認のGPSを取り付ける家庭が増えているそうです。今の奇怪な社会では致し方のないことかもしれません。

 さらに仰天したのは犬や猫にもGPSをとりつけ、セコムしている話を聞きました。これを異常と見るか、正解とみるかはとやかく第三者はいえませんが、こんなにずたずたに切れた関係をこのまま放置して、安全をシステムによってしか守れないというのは、多分ぼくたちの中に大切なものを喪った証拠かもしれませんね。笑うに笑えない話。

やさしいタイガー


アメリカの4つのW

2008-11-10 09:52:11 | 日記・エッセイ・コラム

 アメリカの新しい大統領も決まり、今や世界はどのように変わっていくのか、注視しています。先日テレビに出演していた一人が、これからのアメリカを占うキーは4つのWだと話していました。その1はWarのW。第2はWall streetのW。第3はWilliams BishのW。そしてWashinton DCのWだというわけです。お分かりになりますか。

なるほど、と思います。現大統領の残した功罪はもちろん一言では表現できませんが、新大統領にはブッシュさんの危険な力の圧力よりも対話を期待しているようです。アメリカはいつも対話と力を強調する国ですから、いつまた危険な領域に足を踏み入れるかもしれないという不安を抱かせます。にもかかわらず、白人主義の強い意識のアメリカ人が初の黒人大統領を生みだす国民の成熟さを感ぜずにはおれません。根強く育っている民主主義をこういう危機のときにも生きていることを感じさせる不思議な国だと思わせます。

 いずれにしても地球の隅々にまで自由で受け入れあうことのできる世界のリーダーになってもらいたいものです。ついでに日本の政治関係者もしっかりしろと言いたくなります。

やさしいタイガー