とにかく唖然としたというのが、ぼくの偽らざる思いです。犬を飼っている人には怒られそうですが、世の中ここまできたか、と呆れ返るニュースを知りました。まず某有名な茶道の茶室で犬と一緒に参加した裕福そうに見える犬主の夫人が犬を横に座らせ、生真面目な表情で正規のお茶を頂くのです。その間犬はおとなしく待っている様子です。一服終わると今度はお犬様にも茶菓子が振舞われるのです。
もうひとつは最近犬の引きこもりがふえてきたのか、まるで犬の集団見合いのように、犬友のいない飼い主同士が誰かの呼びかけでしょう。こうした場に連れてきて引き合わせて仲良くさせるのだそうです。ニュービジネスにする人の発想に感心させられますが、むしろ飼い主が犬とだけ独り言を言って楽しんでいるうちに自分に友人がいないことに気づいたのかもしれません。荒れる日本の中でここだけは別世界のように「平和」なんでしょうか。
やさしいタイガー
人馬一体ということはよく聞きますが、人犬一体ってあるのかもしれませんが、犬はどんな気持ちなんでしょうね。ふと「りんごの歌」を思い出しました。リンゴを犬に置き換えて唄ってみたらどうなるでしょうか。哀れな表情を見せる犬でも人の気持ちが分かっているのかもしれません。それにしても盲導犬の毅然とした行動に心打たれます。