ちょっとオーバーな表現だが、毎日の新聞を読みながら今の日本はいったいどうなっているのか、僕なりに探ってみました。先行き不安の政治の世界のあれこれ、オリンピックの東京開催に向けての問題点、国際社会のとてつもない対立と駆け引き、福島原発の処理を巡る対策の不備など、抱えている問題が多すぎて、どのように解きほぐしていこうとするのか、市民として気にかかっています。<o:p></o:p>
もちろん、暗いニュースだけでなく、明るい話題も決して少なくありません。例えば、佐賀県の武雄市は、教育は学校からという概念を取りはずし、自宅で十分な自習ができるように、と小学校低学年にタブレット型端末機を全員に貸与して先生と生徒の間で課題を共有する試みを始めたそうです。<o:p></o:p>
情報社会の利点を巧みに取り入れ、子どもたちの興味をうまく引き出しながら、学習意欲をかきたてようという挑戦は、学校教育の在り方を予見するようにも見えます。来年には全校生にこの機種を持たせるそうです。<o:p></o:p>
一方では産業界も様々な新技術を開発し、深める努力が続けられています。ことに中小企業の持つ細密で高度な技術をいろんな業界に生かせないかという挑戦が続いています。水資源の開発、漁業や農業分野での現場での新しい試み、医学・科学分野での開発などは、儲ける事ばかり追求しようとする企業とは違う野心的な活動に見えます。<o:p></o:p>
いつまでも拝金主義で推し進めることを良しとしない、成熟社会の到来が見えてきそうです。そこには何よりも人と社会に献身的な貢献が問われる時代になってきているという実感があります。<o:p></o:p>
次に2020年のオリンピック東京開催にまつわるニュースです。 あと7年後に向けて関係者たちは鳩首を集めています。浮上している多くの計画が理にかなっているのか、冷静に見つめる人たちが結構見られます。人間の知恵は深いようで案外粗末なところがあり、興奮冷めやらぬ思いだけでは決して良い作品は生まれません。<o:p></o:p>
開催に向けての準備だけでなく、終了後どうなっているのか、という課題も忘れてはなりません。しゃにむに賛成し成功させたいと意気込む姿勢はよくわかりますが、あまり景気の良いことばかりのアドバルーンを上げていては、世界から物笑いになりかねません。<o:p></o:p>
その勢いの陰に隠されてしまいそうな課題、例えば東日本の復興は確かなのか、大言壮語した原発事故の汚染処理やその他の課題は、本当に言葉通り問題ないのか、多くの国民が疑っている現実を明らかにしてこそ、喜びを持ってオリンピックを通して安心して世界からのお客様を受け入れることができるのではないでしょうか。
政治が前面に出る一大行事だけに、ごまかしが見透かされるような行動は現に通信でもらいたいと願う一人です。今の日本の一断面を考えてみました。
やさしいタイガー