ブログ人 話の広場

日頃の生活のなかで見つけたことなどを写真もそえて

久しぶりにオールディズを聴いて

2010-11-03 10:00:17 | 日記・エッセイ・コラム

 今週の月曜日の放送は、久しぶりに戦後から聴き始めた外国のポピュラーとでも言うのか、懐かしい音楽を流して楽しみました。友人のHさんがMDに吹き込んで数本ぼくに贈呈していただいたものを活用しました。冒頭のミッチ・ミラーの「クワイ河マーチ」のコーラスとバックの演奏はいかにもイギリス兵の勝利を楽しむかのような響きを与え、いつのことだったか、映画「戦場にかける橋」を思い出していました。戦争の最中でも友情があることを想像しながら聞きました。

 またエディット・ピアフの「愛の賛歌」もかけました。彼女の哀切のこもった歌い方は人びとの苦しみや辛さをも抱え込むような、そして生きていることの素晴らしさを見事に表現したバラードです。わずか47歳で病で彼岸に逝きますが、彼女の波乱の人生を教会が受け入れず、葬儀も埋葬する墓地で執り行われ、4万人もの人びとが別れを惜しんだと知りました。

 そのほか、「チャチャチャは素晴らしい」など新しいダンス曲もいれて楽しみました。いずれも1940年代以降50年代にかけての曲を選んだのですが、すべてぼくが知っている曲ばかりです。ふと、どうしてこんなに覚えているのだろうとあの頃を思い出していましたが、やはりなんといってもラジオの効果、それに音楽が好きだという気持ちも手伝っているのでしょう。モノに飢えている時代から、少しずつ落ち着きを取り戻しつつある日本人のこころに芽生えたゆとりが外国の曲のリズムに共感したのかもしれません。

 それになんといっても映画の影響でしょう。今いろんな映画館で往年の映画がリバイバルで上映されていますし、DVDでいくらでも見られる時代になってはいますが、あのころは映画館の大きな看板ポスターに惹かれていたようにも思います。チラシなどなかったのですから。

 いずれにしてもリスナーと一緒に1時間、楽しみました。そして音楽は人生にとって不可欠なエネルギーになることも改めて知りました。スタジオで高度な機械から流れる音楽は自宅で聴くよりも臨場感があるものですね。また続きをやろうと思っています。

やさしいタイガー