ブログ人 話の広場

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さびしい掛布監督の退任

2017-09-29 17:58:37 | 日記・エッセイ・コラム

 9月28日、阪神の2軍監督の掛布さんが2軍の最終戦で退任しました。7131人の観客を迎えてのゲームで大勝し、花を添えました。終了後、退任セレモニーが行われましたが、挨拶や花束をもらった掛布さんを胴上げしようと計画していて、全員からも観衆からも望まれていたのに、手でバツを印して辞退していました。

 どうやらティームが最下位であり、1軍がCS(クライマックス・シリーズ)に出場するかどうかきわどいときだけに遠慮したのかもしれませんが、これも掛布さんの美学だと報じていました。それにしてもきれいな別れ際でした。

 最後の挨拶の中で、自分の子どものような年齢の選手には高い目線で接するのではなく、彼らから吸収しようという気持ちと若い選手とおなじ目線に立つことが大事だと感じて指導してきた。少し甘かったかな、と話していました。いつも笑顔の絶やさない掛布さんの優しさがにじみ出ていたように見えました。

 いろんな噂があり、厳しさが足りないのではないか、と金本監督との意思疎通の不足を取り上げた報道もありましたが、あったかもしれないが、これほどの大選手が監督になっても、自分が経験した事を選手に押し付けて通じるのは難しい事をよく知っていたのかもしれません。

 指導者は、時には厳しく、また優しくできる包容力、さらに潜在能力を引き出し、よい素材を生かす力のある人こそ、よき指導者ということになるのでしょうか。掛布さんは多くのファンに惜しまれつつ、現場を去って行きました。ファンの一人としてさびしい限りです。

やさしいタイガー


あなたが国難の原因

2017-09-29 17:19:34 | 日記・エッセイ・コラム

 いよいよ衆議院選挙が始まります。投票日は10月22日だそうです。18歳以上の人が有権者になるのですが、候補予定者は街頭で自己宣伝用のチラシを配っていても、若い人には渡さないらしく、有力な一票とは考えていない、と若い有権者は憤慨していました。 候補者とはその程度の認識しかないのでしょう。

 今回の選挙は、北朝鮮の度重なるミサイルが日本上空を通過した事で、首相は国難と騒ぎ、今にも戦争が起こるかのようなどぎつい発言を繰り返しています。J-アラートも突然耳を劈きました。緊急警報でいったい私たちは何が出来るのでしょうか。首相はまるで今にも戦争が起るかのように危機を煽っています。だからこそ、本気で外交努力をするのが政治化の責任ではないのかと言いたいのです。

 「国難選挙」だと言っていますが、ぼくには国難は安倍さん自身の存在だと感じています。この2,3年、さまざまなきわどい法律を民意や国会を無視して強引に創り、力も人格も信頼できない人物を閣僚に据え、失言、暴言、失態を放置した無能内閣を平然とつなぐ首相の常識や人を観る目のなさにぼくは大きな怒りを覚える一人です。

 仕事内閣と言いつつ、彼らはどんな仕事をしてきたのでしょうか。一言も声を聞かないまま退任したのです。こんな杜撰な内閣と後押しする複数政党のポリシーを信じるわけには行きませんし、また危険です。

 一方、「希望の党」というはっきりしない政党が国政選挙に挑む事になり、民進党議員は雪崩をうってこの党に紛れこもうとしています。そこには何としてもなりふり構わず、安倍政権に3分の2を取らせない、政権交代を可能にするという意気込みはわかりますが、希望の党には極右的発想の議員もいれば、中道的な人いるようで、粗製乱造になりかねないこともあって党略で進めてほしくないものです。

 それでも選挙に行かなければなりません。空しい一票かもしれませんが、逃げないことが大事なのでしょうね。ここはしっかりと腕組みをして考え投票日に備えたいものです。

やさしいタイガー


また意味のない総選挙か

2017-09-18 11:18:33 | 日記・エッセイ・コラム

 どうやら近いうちに衆議院総選挙を断行するらしいとの報道をみて、いったい誰のための選挙か、多くの人が疑問を持ったのではないかと思います。なにより候補者自身すら、戸惑っているのではないかと想像します。

 安倍氏は、今なら勝てますよ、との誘惑する声に導かれての決断でしょう。解散権は首相の専決事項だといいつつ、そう簡単に出来るとは思えませんし、与党は暗黙の内に、あるいはアングラで相当練っての決断になっているはずです。

 今回の選挙は、北朝鮮に対する日本政府の取り組みについて国民の信を問うことが大儀だと幹部は話しています。だとしたら首相や政権与党の取り組みは危険に思えてなりません。非難や制ばかりを強調していて、まるで危機感を煽るような姿勢です。解決しようという真剣味が見えません。国民はこうした姿勢を是とするのでしょうか。

 それよりも疑惑隠しのような政権、質の落ちた閣僚ばかりの不安定な安倍政権に退場してもらうべき選挙ではないのか、とさえ思います。しかし、野党の動きもなんとも情けないことです。信じたい政党がないという現実は、政治への不信なのですが、だからといって仕方がないから与党に入れておこうかという考えは安易過ぎるような気がするのです。

 いささかしんどい話ですが、何としても安倍政権を倒すことにまい進することを優先したい思いを強くします。わたしたちもここはしっかり踏ん張って考えるときかもしれませんね。

やさしいタイガー