こんな言葉があるのかどうかわかりませんが、まさにそんな感じを受ける春3月弥生の季節から卯月を迎えようとしています。
届く花の便りは、もうすでに西日本はもとより、東日本の桜の花も入学式まで待ってくれそうにもない、と伝えていました。今はわずかに楽しめる桜は東北より北に移ってきています。今年は異常なまでに天候不順で、急に寒くなったり、暑くなったりしたところが多かったようです。北国はいつまでたっても最低気温がプラスにならず、厳冬に悩まされました。
そのせいか、積雪が昨年の倍以上にもなり、その除雪がうまくいかないほどでしたし、札幌市は2回もの予算追加をしたほどですから、予想もつかなかったのかもしれません。私たち北国に住む者にとって、もうたくさんと思うような気分になりました。道路の傷みも激しく、穴ぼこだらけ。雪の水分が道路にしみこみ、舗装した部分に侵食して空いたとも聞いています。
それにしても雪の多い地域ですから、専門家の方は何かいいアイデアでも出せる研究をしてほしいとさえ思います。10年一日のごとく、毎年同じ悩みに苦しむのは問題です。莫大な予算を使うのですから、せめてその中から、研究費にでも回してもらい、真剣に取り組んでほしいものです。そんな研究をしている学者はいないのでしょうかね。
いささか、愚痴めいてしまいましたが、それでも次第に春に向かっていることはうれしいことです。あんなに大雪に見舞われたのに、春の訪れは例年通りだというのですから、自然も急いで春の準備をしてくれているのではないかな、と思うとありがたいことです。
僕はこの季節を「迎花」と言いたいのです。もちろん造語ですが、そんな思いにさせてくれるほどの待ち遠しい桜の季節です。今年も例年通り、札幌は5月の連休明けということのようですから、まだまだだいぶ先の話でしょう。
冬来たりなば、春遠からじ、とか。もう少しですね。これを「待春」ともいうようです。
やさしいタイガー