今年もあと3日、様々な問題を残して暮れようとしていますね。 今年の代表する言葉は、「愛」だそうで、恒例により清水寺貫主が見事な筆捌きを見せていました。 果たして愛に満ちた1年であったかどうか、ぼくにはちょっと「愛」という言葉が適切かどうか、首を傾げているのですが。
災害や、大きな事件があったり、子どもが理不尽にも殺害されたり、安全だと思って入居した住宅が、まやかしであったために将来の人生設計まで狂わされた方々などなど。 身の周りに何一つ安心して生きていける環境や条件が整った年とはとても思えません。 政治も次第にきな臭くなってきたり、国民への重圧感は増すばかり。 そういったニュースを見るたびに人生に疲れさえ感じるほどの失望と疲労感の漂う1年だったように思うのは、ぼくだけなのでしょうか。悔しい思いで年を越そうとする人々にお慰めできる言葉さえ見出せませんが、それでも人は生きている以上、行き続けることが何よりも大切なことのようです。
河島英五が「生きてりゃいいさ」を唄いました。あのだみ声でちょっぴり哀愁を帯びた歌声は、それでも懸命に生きようと思わせる絶唱を感じます。元気を出して来年に向かいましょう。 それでも時は流れていきます。ぼくはとうとうこの25日に古希を迎えました。これからの人生、少しベルトを締めなおして新しいキャンバスに絵を描くときのワクワクするような気持ちで、何かを描けるような1年にしたいと思っています。
皆様にとってお幸せの多い一年となりますように。この一年に感謝して。
やさしいタイガー