ブログ人 話の広場

日頃の生活のなかで見つけたことなどを写真もそえて

官、自治体の不正

2018-08-29 17:05:16 | 国際・政治

 また暗い、腹立たしい事件が起りました。中央官庁のほとんどの省庁が                             障がい者手帳を持たない人をいかにも所属しているかのように職員に                               カウントしていたのです。ようするにごまかしなのです。おそらく見かけや                             病状の様子を勝手に判断して手帳保有者として扱ったらしいです。

 しかもずっと以前から行っていたというのです。これは各企業も含めて                              障がい者を積極的に採用することを進め、2%を基準にしました。結果的に                              2.49%だというのだから、一応クリアしていることになります。2%以下                        なら喚起を促されるというものです。

 それには国が費用支弁するという事ですから、十分とは言えないまでも                            まずは前向きとみる事も出来ます。しかし、問題はここからなのです。                             障がい者のためと大義名分を持ってのこの法律の隙間を使ったのは、                              他ならぬ法律の原案を作る官僚たちであり、国会議員たちなのです。

 そして運用するのが行政ですから、監督官庁や自治体に責任があるはず                           なのに、今回の実態は長い期間を不正し続けていたのです。唖然としました。

 彼らは何を考えているのでしょうか。実態は1.49だったから目標以下                          だったということです。決まって担当者はお詫びの見せ場を作りますが、                      どうみても心からお詫びをしているとは思えない態度と言葉。ことに大臣                        たちの不遜な言動はさらさらわびるなど感じられません。

 政治への絶望感を漂わせてしまいます。政権は徹底的に調査をすると                             発言しています。野党は党派を越えて調査し、解決策を見出そうと呼び                               かけているようですが、自民党は政府からはっきり実態調査の結果が                           出来るまでは静観すると反論していました。

 本気で解決しようという志があるのか厳しく問いたい思いです。                               障がい者を侮辱している行為、働くことの権利を奪うような行政側の姿勢に                       多くの人は怒りを覚えたことでしょう。ここはやはり政権のたるみから管理                            不足から生まれているのではないかな、と思います。                                      一般企業だとすぐに監督や処分という権力を振るう彼らの不正は、誰が                              監督・処分するのでしょうか。官僚や地方自治体の誠実さや優しさが                                失われているか不安を感じます。

やさしいタイガー

 


翁長沖縄県知事急逝を悼む

2018-08-10 13:27:28 | 国際・政治

 広島と長崎の原爆投下の間の8日、沖縄県知事の翁長雄志さんが急逝された。                      沖縄の人々はもとより、多くの沖縄を案ずる人々は無念なことであり、ぼくも悲嘆に                       くれた。

 「美しい日本を取りもどす」、「戦後レジュームからの脱却」、「沖縄に寄り添う」など、                      ほとんど空虚な発言を繰り返した安倍首相に、論理を立て、歴史を語り、県民の                          思いを添え徹底的に伝えた知事の発言は、空を打つ拳闘に過ぎなかったのだろうか。

 複雑な政治事情がからんでいるにしても、全く聞く耳を持たなかった政権への                     失望感や空しさは痛いほど胸に刺さってくる。しかし、一見実現しそうもない戦い                  かもしれないし、いつまでやっているのか、という心無い批判の声もあったという。 

 そのことを十分わかっていながらも一貫して手を休める事なく、戦い続けた知事の                    行動はむしろ基地問題を沖縄に託し切っている本土のぼくたちに責任があるように                   思うのだ。

 政府は辺野古基地建設も世界一危険な基地と認める普天間基地を返還する                     ための移転だという。よく考えてみると移転とは危険が移るということであって、                     本質的には何も変ることはないのだ。これは日米の方策なのだ。

 もし辺野古に米軍基地を造らせないとすれば、普天間基地の返還はないと                    いうのが政権の見解だ。つまり世界一危険な基地を永久に抱えることになるぞ、                      という考えだ。

 翁長知事の基本姿勢は、かならずしも国と対立することではなく、日米双方が                    日米安保条約や日米地位協定にもっと積極的に向き合うべきだということにある               と思う。そして重要なことは地方の自治権を奪っていることだ、と主張する。 

 政府は辺野古埋め立ての代償として振興資金を県に委ねるのではなく、周辺の                                                                                                                                                                                                                              賛成する自治会に付与するという姑息な手段をとった。まさに県の意向を無視して                     上から与えてやるといった中央集権性がみられる。                                         

 国は沖縄にアメリカがいるがゆえに沖縄を差別扱いをしている。翁長知事の                       死去は政府にとっては安堵感が起こり、今度こそ政府の言うことを聞く知事の                          誕生を描いていることはみえみえだ。一身を賭して闘ってきた翁長さんの主張は                       何であったのか、噛み占め、沖縄の苦悩をもっと深く受け止め、自分はこれから                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      何をすべきか、しっかり考えていこうと改めて思う。                                                                                                                              

 翁長さんはご夫人と交わした言葉がある。「公職を終えたら、一人間として、                        一市民として、そして沖縄県民として、辺野古に座り続けよう」と。                               何と悲しい言葉だろうか。安倍さんはどう答えようとしているのか、問い続けたい。                                                                                                                                                                                                               

やさしいタイガー


気候も政治も寝苦しい

2018-07-21 08:59:50 | 国際・政治

 「記者会見 みなくてもわかる 自画自賛」。

 半年にわたる国会が終了し、安倍さんの記者会見が特別放送として行われた。                                        折角の番組を楽しみにしていたのに、中継番組に取られてしまった。我が家は                                         テレビがないのでラジオ中心になるが、この記者会見も聞かなくてももう中身は                                          わかっていることでもあるので、スィッチを切ってしまった。

 民意や少数意見を聞くこともなく、強行採決ばかりの議案が際立った国会だった。                                          ”わが政権は、国民の負託に応えて、成果を上げ・・・・”と一人気炎を上げる宰相。                                       わずか7%程度しかない安倍さんの人気に国民たるもの、本気で負託している                                   とはとても思えない。

 政権寄りの議員たちは、これから地元に帰って、凱旋報告でもするつもりなの                                    だろう。 おらが天下の議員たちは、嘘っぽい成果を身をそらして伝えて行くのだ                                           ろうが、選挙が近づくと、見かけは奴隷のようにバッタ人間になって行く。

 まさにこれはもう政治風物でもある。ふと思った。替わる人がいないから、と                                           やむなく送りたくもない人物を選ぶより、ここは未知の力を試すつもりで人材を取り                                      替える勇断があってもよいのではないか、と。

 この際、頼りない野党であっても自分たちの手で育てていこう。今より少しはましな                                    環境になるのでは、と淡い期待を持って取り組むのも一策ではないか。                                              暑い夏に酷政からの脱却のためにぼくたちも気持ちを切り替えないといけないと感じた。                                しかし、これとて真夏の夜の夢となるのか。

やさしいタイガー


どうみても賭博促進法

2018-07-19 09:09:07 | 国際・政治

 どうもこのところ国会は熱中症にかかっているのか、政権与党らは何としてでも                                         会期中に強引に強行採決したい法案を並べている。参議院6増が強行通過した。                                         

 こんどはIR法とか。いわゆる「カジノ法」の事だが、ぼくにはどうみても「賭博促進                                    法」にしか映らない。要するに高額な賭け事が公に出来るいくつかの拠点を設置                                       する法律のことだ。これで国は公認の賭博場を作ることになるのだ。これで一儲け                                  しようというのだろうか。

 なぜそんなにまでして経済力を付けたいのか、多くの犠牲者を産む事がわか                                    っていても、誰が守銭奴になるのか、ぼくには理解できない法律だ。どうも北海道も                                   手をあげているらしい。疲弊した北海道だから、一攫千金を夢見ても仕方がないが、                                     もっと他に早急に着手すべき課題は山積しているはずだが。                                     

 政府は明らかに依存症が出る事もわかっているから、依存症対策をも進める                                         法案をも提示している。片やゲーム場を作り、みずみすいんちきが起こる罠に誘導                                        しながら、他方で依存病人まで作っていく危険性を承知の上での強行法だ。                                     どこに意味や意義があるのだろうか。

 この法律を喜んでいるのは、暴力団と大金持ち、そして限度を越えた遊び人では                                     ないか、と思ったりする。これからは警察や医療従事者が忙しくなり、政府も対策が                                      追いつかないことに気づいていくのだろう。それでは遅いのだが。

 海外からの誘致を主にしているらしいが、きっと問題を引き起こし、社会が一層                                       不安定になり、危険な様相を呈していくのではないか、と想像する。いったいこんな                                     ところに目を付けたのは誰なのか。漫才師ではないが、”責任者でてこい” といい                                      たくもなる。

 しかも世論調査でも反対が多い。民意はこのところの提案される法案にすべて                                     懐疑的で、信頼を置いていない。つまり政府案を承認していない民意が高い。しかも                                   舵取りをする安倍さんの信頼度は10%程度しかない。勘ぐればどうやら密かに                                         アメリカからの推奨らしい。あるいは脅迫か。これからの日本、どこに向かっていうと                                   するのか。

 ”ぼっちゃん、じょうちゃん、こんな遊びをしてはいけませんよ。泥沼に落ちる危険                                       性があるからね。” そう耳打ちしながら、危険な大人たちを作る今の政治の貧困                                  はもう回復不可能にまで落ち込んでいるように思えてならない。

やさしいタイガー


無味な党首会談

2018-06-29 15:37:37 | 国際・政治

 たった一日の党首討論が終わった。じつに空しい会談だった。以前からそうだったが、                                    国会などの討論を聞いていても、どうしてこんなに議員たちは味気ない討論ばかりして                                     いるのか、少しはプロの人に教えてもらったらどうかと皮肉の一つもいいたくなる。

 遂に党首討論の意義はもう終わった、と告白したのだから、あきれてしまう。                                       国会の各種委員会も何をゴールにしているのかさえわからない討論を繰り返している。                                    むろん政権と与党は自分たちの法案を通したい。しかし、野党の質問に丁寧に答える                                    姿勢が見られず、生煮えのまま強引に扱ってしまう。

 「高度プロフェッショナル」の法案も、過労死を知る人々が納得されないまま強行採決                                       してしまった。ぼくもおかしいと思っている一人だ。与党や一部の政党の議員を含めて                                    本当にわかっているのか、と聞き正したい思いさえする。与党の質問と言っても聞くに                                 耐えない内容だが、野党の向き合い方も今一迫力がない。

 市民に変って質問をしているのだからしっかり理解するために鋭い質問してもらいたい、と                           願っているのだが、限られた時間内だから仕方がないのだろうか。さらに輪をかけて不信を                              募らせるのが、政権の解答姿勢だ。

 政権側の官僚や大臣でさえまともに答えられず、立ち往生する場面もしばしばあり、                                   失望することが何度もあった。必ずしも万全を期して提案されていないにもかかわらず、                                  それでもすべてよしという姿勢からか、相手の質問に対してすり抜け、誤魔化し、排除                                しようとする。これでは納得することはできない。

 下原稿は国民目線で準備しているとは思えない。この一年、ウソの資料で論じ合う姿を                                    見て、まるで騙しあいの国会を見てきた気分だった。最後は数の力で法案を強行採決して                             しまう。これが民主主義だというのなら出直してほしい。

 多数決がすべてよしとする考えは一強の思いあがりである。議員たちは誰のための政治                               をしているのか、という原点を忘れているようだ。こんな醜態を見せる中で、教育では子ども                           たちに民主主義は何かを教えているのである。最も模範を示すべき国会が最も情けない姿を                          見せるのは困ったものだ。これが日本の政治の世界なのだ。やはりここはぼくたち市民が                                  立ち上がるしかない。そのために議員一人一人の言動を観察して、期待にそむくような人物を                                   二度と国会に送らないことだろう。

やさしいタイガー