10月1日から5年に1回の国勢調査が始まるということで、先日係りの方の訪問を受けました。その調査員は「対応していて難しい世の中になりました。」とつくづくこぼしていました。つまり周囲の協力が得にくいということらしいのです。調査票を受け取ることすら拒否する住民が多いのだそうです。チャイムごしに用件を話すとかえって怒鳴る人もいるらしいのです。
中には建物を管理している不動産会社自体が断ってしまい、マンションごと依頼できないとも聞いています。大きなマンションでは一軒ずつ1階に降りて番号を打たないとマンションそのものに入れないという有様のようです。こんな状態で調査をしても本当に正確なのかどうか疑いたくなります。それほどまでに警戒しないと日常生活が送れないという時代なのでしょうか。
合理化された私たちの生活と手作りのように一軒ずつ周る旧態依然としたやり方の中に大きな溝が出来ているような気がします。基本的にはいろんな訪問者があって、「うるさい」という気持ちと安全管理上うっかり対応できないという意識が背景にあるのかもしれません。そして変なところで権利を振りかざす横暴な住民の非協力などが重なって難しくしているようです。
だから偽の長命者がいてもどうにもならないことになります。「隣は何をする人ぞ」と無関心な住民が増えるこのご時勢に一軒一軒周る調査員のやり方がいいのか、町内会や自治会はどうしているのか、この際、国の関係者はもっと真剣に考えていくべきだと思うのです。
我が家はもう済ませました。
やさしいタイガー