ブログ人 話の広場

日頃の生活のなかで見つけたことなどを写真もそえて

久しぶりの外食で

2011-11-28 18:42:29 | 日記・エッセイ・コラム

 今日、久しぶりに妻と外食をしました。飛びぬけたような大きなビルの地下での話です。昼食の時、今日放送する内容の話題になりました。「タイトルは『繋がる絆、切れる絆』としたんだが、それは二人の人のことを話題にしようとシナリオを作ったんだ。」話しました。

 二人とは今から50年近く前、ぼくの病気を執刀した外科医との出会いの話。もう一人は今も続いているかつての職場の仲間で辞めてからも、毎年一枚のハンカチをクリスマスとぼくの誕生日をかねて休まず贈り続ける人の話なのです。これも25年以上も前の話です。

 何気なく、話していたら、妻が思いがけないことを話してきました。その放送を録音して、その女性に感謝の思いを込めて送ってはどうか。また遠くにいる娘たちに、父のかつての姿を心に留めてもらうのもいいんじゃない?とヒントをくれたのです。

 なるほど、親が今どうしているか、こちらから知らせてあげるのも大事な絆なのでは?と冴えたことを行ってくれました。一枚のハンカチの女性も日ごろ何一つ心にある思いを告げることもなく、時が流れ、自分の愚かさに気付かされたのです。

 早速ぼくの放送を担当してくれるディレクターに頼んで録音を依頼しました。気にも留めていなかったことを妻の一言ではっとさせられたわけです。時間が来て、ぼくは気分よく放送できたのは申すまでもありません。

やさしいタイガー


絵の仲間のおはなし

2011-11-27 10:59:34 | 日記・エッセイ・コラム

 月に3階のペースで始めた水彩画の集いは、いまやぼくの日々の歩みの中で貴重な場であり、大切な仲間との出会いのチャンスとなっています。 先週は、冬景色に挑戦しました。

 いつもきめ細かいお世話をしてくださるHさんが、わざわざご自分で全員が果物を描いている表情を一枚ずつ撮り、プリントしていただいたのです。ぼくはこのスナップを見て、なんと素晴らしい表情だろうとしばらく見入っていました。しばらく休んでいる人も含め、全員の顔がそろいました。これもHさんの優しさなのでしょう。

 もう絵の仲間というよりも、人生の仲間といった感じを受けたのです。生きているということはなんと素晴らしいのだろうと心踊る思いでした。

 人にはそれぞれに相応しい友人がいたり、仲間がいて楽しむ機会を持っているのでしょうが、ときどき、自分にはそんな人はいない、と嘆く人もいるようです。今の世の中は、奇怪な事件がはびこり、不正や腐敗が満ちて、何の罪意識を持たない人が増えているように感じますが、そんな中で、自分の集中できる時間を持って心を穏やかに過ごせることがなんと幸せなことだろうと、心が躍動するような思いです。

 ぼくはこの水彩画の出会いを大切にしていきたいと念じているのです。このごろ絵を描く時間を多めにとっていることや仲間の方々に会えることが大いなる楽しみになっている嬉しさを噛みしめています。

やさしいタイガー


こんな不思議なことが・・・

2011-11-24 13:57:35 | 日記・エッセイ・コラム

 妻が学生時代に父親から買ってもらった「国語辞典」に、どうも落丁があるという話を聞きました。もう50年ほど使っているようですが、たまたまページを繰っていて発見したというのです。

 自分が調べたい箇所のページを見ていて、隣のページに移ったところ、つじつまが合わない内容にでくわし、ページを見ると、ページが飛んでいることがわかったのです。

 何しろ昭和27年初版金田一京助先生の編纂ですから、内容に問題はないのですが、それにしてもページが飛ぶということを数十年経った今、発見して出版社に申し出たらどうなるのだろうという話をし合っていました。

 天下の出版社のことだから、過去の書物も重要なものは蔵書として保管しているのではないか、いまさら新しい辞典と取り替えてもらうという気持ちはないが、連絡した後、どのような返事が返ってくるのか、あるいはないのか、そっちのほうが気になるところだということで二人は一致しました。

 それにしてもこんな不思議なことがあるものなのです。小説と違い辞書ですから、必要な箇所しか見ないのが普通です。落丁を偶然に見つけたのが、50年後というのもミステリアスな話です。

 そんなわけで近く手紙を出すと妻は言っていましたが、後が楽しみです。それにしても本を読んでいて、滅多に誤字・脱字さらに落丁などがないのは、さすがだと感心しているのですが、出版業の方々にとっては当たり前のことでしょう。見えないところでの苦労や努力がいつも滲んでいるように思えてなりません。そんなところに思いもかけないことが起こるというのは、上手の手から水が漏れるとでも言えばいいのでしょうか。

やさしいタイガー


近頃の新聞掲載漫画

2011-11-23 12:23:52 | 日記・エッセイ・コラム

 殆どの新聞には、4駒漫画が掲載されていると思いますが、こういっちゃ漫画家に失礼かもしれませんが、どうも読む気がしないのです。漫画の描写がよくわからない。字もすっきりと読めない。何を言いたいのか、漫画としてのユーモアやウィットが描かれていない。ざっとそんな風に思っていますが、どうなんでしょうか。

 ぼくらが育った時代や、いつも楽しく読んでいた漫画は、どこか社会を風刺した面白さがあったし、思わず笑みが浮かぶような漫画が多かったような想い出があります。だから楽しみでもあったのです。つまり生活に溶け込んでいたのです。

 例えば、「サザエさん」に代表される漫画は、その時代を見事に4駒の中に描かれていました。今読んでも移り行く社会の風景が思い出されます。

 もちろん、作家の意図や主張、さらに価値感が違うのですから、いろんな漫画があってよいとは思っています。更に読み手の変化もあるのでしょう。

 今の世相は、漫画喫茶があったり、いい年をしたサラリーマンがコンビニで漫画を立ち読みしている姿を見かけますし、電車はバスの中でも子どもが楽しんでいるよりも、20代くらいの若者が読みふけっているのです。

 余程楽しいのでしょうね。ただ、新聞に連載されているような漫画を毎日楽しみにして読んでいるのか、はよくわかりません。ぼくはたまにつまみ食いのような姿勢でしか読んでいないので、一方的な言い分かもしれません。多分根っからの漫画ファンではないからでしょうね。毎日描く漫画家も大変だろうなあとはいつも感じているのですが。

やさしいタイガー


どこの国の若者も似たり寄ったり

2011-11-22 09:16:10 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日の放送で、かつてぼくの番組の準レギュラーとして手伝ってくれていた若者が中国大連に就職し、一年ぶりに休暇を取ったと札幌に戻ってきていました。この機会にと、ゲストで放送に出てもらいました。

 とても元気そうで、しっかりと中国に根を下ろしつつあるような印象を受けました。今先端を行くIT産業にいるのですが、ほぼ半々の中国人社員は、大抵英語と日本語を駆使しているとの話でした。語学力の確かさと実力は目を見張ると話してくれました。日本は言語に関してだけでいえば、第2言語が出来ない引け目のある国ですね。

 一年経ってみていまだに苦労しているのは、中国語でコミュニケーションがなかなか取れないことらしいのです。確かに中国語は微妙な発音で意味を取り違えるほど複雑なんだそうですから、一年程度ではがそう上達するものではないとわかりました、とこぼしていました。

 さらに国家体制の違いについてうかがったところ、やはりいろいろ制限があるようで、中国では言論統制が厳しく、ツイッターやファイズブックは出来ないそうです。それでも国の政府や政策に平気で批判しているらしく、窮屈は感じないと話してくれました。中国はまるで大人風なのは今も昔も変わっていないのでしょうか。

 若者の興味は、近隣の国と同じようにポップミュージックが好きなようで、今は韓国音楽や映画が日本の作品よりよく見られているらしいのです。面白いことに先端技術の進歩と活用は、日本よりはるかに進んでいて、とても追いつけないそうです。もっともいろんなまがい物が出回っていることは本当らしいのです。

 放送での話は限界がありますから、終わってお茶を飲みながら、更に延長戦をしてきました。まだ28歳の若者はいろんな人と出会い、5時以降も結構楽しんでいるので、当面はこの環境の中で仕事をし、その後の進路について常に考えながら歩んで行きたい、とステップアップする何かを描いているようにも見えました。

 彼と話していると、こちらの目が開かれるような思いがします。元気をもらえます。まだ行ったことのない中国ですが、最近「秦始皇帝」という本を読んで、深い歴史を有する中国に思いをしたところでしたから、近代中国にも大いに関心を深めるよい機会をもらいました。

やさしいタイガー