北海道は、今企業で言えば、破綻寸前の状態だそうだ。そんな中高橋知事は、先日新幹線を函館から札幌まで延長させたいとの談話を発表していた。 何千億万円を掛けてどうして札幌まで伸ばす必要があるのか、疑問ばかりが浮かびかがる。しかも最初の4年の仕上げの一つにして声を大にしている。 今の北海道を考えてみてほしい。北海道の生産物は、自給のために生産しているのではない。本州をはじめ他州に供給するための基地である。北海道の全体の人口構成を見ても北海道の4分の3は札幌に居住している。どんなに農・漁村地域に力を入れても本州から生活できる環境が整備されているわけではない。
今日格差社会といわれるように、現代人は今より快適でそれなりに生活環境を保っていなければ、人は文化や芸術のない生活は長くは続かないのである。 定年になったからといって容易に環境を変えて第2に人生を北海道でと思う人は数えるほどしかいない。オーストラリアやニュージーランドをイメージしてもそれは夢の話だ。 確かに世界はスピードの時代だl。しかしだからといって新幹線のような超スピードの交通手段をそれほど望んでいるとは思えない。 高橋さん、少しあせらないでいただきたい。こんな大型のプロジェクトを動かすと、必ず、悪智恵が働くものだ。官の天下り、天下った人間の大柄さと下位にみる姿勢、お金が動くのは当たり前、そこにハイエナのような政治家たち、またそれによってたかろうとする甘い蜜を求める企業の経営者たち。北海道は園力で開いてきた過去があり、最近も生きてきたのだから。
どこを見てもよい材料謎ありません。私たちの負担をこれ以上あげないで欲しい。高橋さん、もうご自分に汚点を残すような事業はおやめになった方がよい。引き下がってもう一度謙虚に北海道の全体を把握してそれだけの金があるのなら、文化、芸術に力を入れると共に、ニートや就業できない未来を作る若者に対して真剣に具体的な方策を明言すベでではないか。 高橋さん、もう政争の具になるような話題を抱えないで欲しい。 やさしいタイガー