しとしとと秋雨が降り続いていて、近くの山500mの藻岩山も霞んで見えます。かえでの葉っぱやイチョウの葉が道路にはらはらと舞い降りてきてべったりと道にくっついています。そう『濡れ落ち葉』なのです。
ひところ会社を辞めて行く処もなく、家にいるしかないために、妻はまた新しいストレスに襲われるし、夫は妻がどこかに出かけるときには自分も一緒にくっついていく、そんな姿を揶揄して「濡れ落ち葉」といわれてきましたね。最近あまり言わなくなったのは、旦那衆が自立的に次の居場所を自宅だけでなく見つけたからでしょうか。そういえば図書館などは恰好の居場所ですね。いつ行ってもレギュラーメンバーを見かけますから。
何でもいい。家を出て外の空気と人の輪の中に加わるということはシニアにとってはとても大切なことですね。ぼくも経済的には苦しいけれど、何かを追いかけながら「遊行期」を楽しもうとしています。濡れ落ち葉にならないためにも。
やさしいタイガー