ブログ人 話の広場

日頃の生活のなかで見つけたことなどを写真もそえて

素晴らしい絵の仲間

2010-07-31 17:46:05 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日、7月最後の水彩画を仲間と一緒に描いてきました。しばらくお休みになることもあって、みんな懸命に筆を動かしていました。まずはコーヒーをいただきながらの準備体制。新しく入会ご希望の方も加えて午後のコーヒーはまた格別です。

 およそ2時間静かに描きながらひと段落したところで皆で品評会。実に自由に他の人の作品に注目しながら、自分の作品の反省をしたりして小さな時間がまた楽しい時間。仲間の一人がわざわざこの日のためにマンゴのプリンやふんわりパンを自宅で作り、ご馳走になったりして、今度はそっちの方の話題に花が咲きます。

 とても充実した2時間はしばし雑念を忘れ、没頭できるということでストレスを解消するには有益な時間です。人前に見せるなどとても恥ずかしいという思いは誰もがするのですが、こうして勉強し、自分の進歩を確認することができます。いまではもう隠すことなく皆にご披露しながら、密かに自分の作品にまんざらでもないような笑顔も見られます。1年でこれだけうまく描けるようになる潜在的力に驚嘆です。

 こんな時間をずっと持てるといいなあ、とぼくは望んでいるのです。そこには笑顔と笑いがいつもあるからです。憂鬱なこころを吹き飛ばしてくれるからです。9月にはいってスケッチツアーをやりましょうと意欲満々です。

  ぼくにとっては単なる遊びの時間ではなく、まさに人生の肥やしの時間でもあるのです。

やさしいタイガー


憂鬱な毎日の空

2010-07-30 08:55:59 | 日記・エッセイ・コラム

 この数日、からりと晴れてまばゆく輝く太陽を仰ぐ見る事はありません。まさか北海道も梅雨入りということではありますまいに。夏休みになって大勢の子どもたちが北海道にやってきてふるさとのよさを満喫しているのでしょうが、それにしてもこの空模様では出鼻をくじかれたことでしょう。

 その分札幌駅の中にある様々な店舗には大勢の家族連れや若者で賑わっています。映画でもというわけでしょうか。沢山ある映画館から出てきた人びとは、その1階下の食品街に見事に吸い込まれていきます。店によっては通路に順番を待つ椅子を並べ、行列が出来ています。これも一つの楽しみでしょうか。

 ここだけは輝いて見えます。外はしとしとと雨が降り、うっとおしい空です。たまには人いきれがするようなむんむんするところに出掛けるのも面白いものだと思いました。今日も午後でかけます。水彩画の仲間とのレッスンタイムです。みんな互いに顔を見合って声をかけ、笑い声をたて、そんな時間をもてることにとても晴れやかな気持ちになり、外の憂鬱さを吹き飛ばすような満足感をいだきいます。この年になってもこんな機会を持てる事に感謝が滲んできます。

やさしいタイガー


おもてなしの輸出

2010-07-29 08:58:24 | 日記・エッセイ・コラム

 先日、テレビを見ていたら、「おもてなし」を海外に輸出しようとする老舗の旅館の話しを取り上げていました。既に日本企業は、多くの海外に進出していますが、そのほとんどの目的は自社の製品を買ってもらうという基本的な部分にだけ目標が置かれています。近年ではモノが売れたらそれでよいという我田引水の姿勢では商売は成り立たなくなっています。

 ところが石川県の有名な旅館の店主は中国にあるホテルの売り込みのキーワードを「おもてなし」ということにして現地の中国人に猛特訓しているのです。いったい「おもてなし」という言葉はどこからきたのか、ぼくもよくわかりませんが、どうやら茶道が源流のようです。多分お茶の心をいうのではないでしょうか。

 久しく「おもてなし」という言葉を使いもしないし、聞きもしない今の世間で「おもてなし」を輸出するという発想自体は突飛な印象を受けますが、なるほど日本人は「もてなす」事を大切にして来た歴史があります。つまり相手にいかに心地よさと喜びを抱いてもらうかは、表面的な言動では通じません。

 頭の上げ下げ、お客が気にいっているか、不快に思っているとしたら原因は何でどう解決すべきか、これはすべてハートの問題なのです。つまり「日本の心の輸出」なのです。どんなに身分が高くても茶室に入るには低い戸口から頭を低くして入るのが慣わしのようです。それはいかなる身分の高い人も謙虚な心を持ってお茶の真髄を味わうということではと思います。

 そういえば最近頭の高い人が増えたような気がします。日本人のよさを失ったのか、その人物の人格なのか、日本人特有のモラルも低下しているような気がします。「おもてなし」という精神は、お茶に限りません。言葉遣いも態度も普段の生活の中で自らを磨く上で、多いに取り戻す精神ではないかと思いますが。

やさしいタイガー


大相撲はどう変わるのか

2010-07-27 09:41:12 | 日記・エッセイ・コラム

 内外の騒然とした中でとりあえず、15日間の相撲は終わり、ほぼ予想通り横綱白鵬が連勝しましたね。賭博問題で大揺れに揺れた相撲協会は、これからどうしようとしているのか、注目を集め続けていくのだと思います。はたして相撲は国技だろうかと以前からの疑念があります。神事ともいわれ、どこかの神宮で土俵入りをしたりして形式を重んじるのは日本人らしい行為だと思いますが、それに相応しい言動を取っているのかといえば、そういう精神構造を持っているとも思えません。

 反社会的勢力(暴力団)に押し切られていることを充分承知していながら、その力に抵抗できない脆弱な体質が協会にあるからだろうと想像します。相撲はあくまでもスポーツであって神事でもなんでもない、と僕は思っています。そんな純粋な環境を持っているとはどうしても思えません。いつの間にか気楽な稼業にしてしまった協会は悪しき伝統の上に胡坐をかいてベールに包み込んでしまった、その破れがやっと出たという事ではないでしょうか。

 これから改善していくために関係者は難渋されるでしょうが、暴力団がからんでいる以上、あの手この手でハイエナのようによってくる陰の力を完全に排除できるのか、そlこがカギだと思います。力士も相撲の練習や場所がない時にごろごろ寝転んで何もしないというのでは、いったいどこで人間としての心を磨いていくのか、それも気がかりなことです。あまり事情の知らないぼくが怒ったところで、いかほどの参考にもならないでしょうが、社会的問題として改めて相撲界の問題点の多さに驚きと根深さを感じたのでちょっと書いて見ました。

やさしいタイガー


久しぶりの遠出

2010-07-26 09:25:11 | 日記・エッセイ・コラム

 久しぶりにJRの特急列車に乗る機会を土日に与えられました。といっても1時間ほど乗るともう目的地に着くほどの距離ですから、遠出といえるかどうか。それでも列車に乗る機会はあまりない最近だけに、とても嬉しい旅でした。行った先は苫小牧と滝川です。その2箇所で開かれた会議のために行ったのですが、周りの方々が既に準備をして下さっていてとても友情の厚さに心からの喜びと感謝を覚えました。

 苫小牧は千歳の空港と近く、太平洋岸に面した街であまり雪が降らないところと伺っていますが、あいにく土曜日のせいでしょうか、街行く人の少なさにちょっと活気がないかのように思えました。しかし落ち着いた官庁街には公園がありホールがあって結構人の出入りがあるようでした。何より嬉しかったのは、市民会館の受付の係の方の親切さでした。僕のミスで一日前に予約をしていたために、この日は取っていないという。それでも急遽準備してくださって事なきを得たのですが、走り回って部屋の準備に当たってくださった係の方や地元に方に最敬礼の思いで感謝した次第です。

 日曜日は今度は滝川に行きました。滝川には比較的訪れる機会が多く街の様子もよくわかっているのですが、低層の建物が多く遥かに見える石狩岳や暑寒別連峰など幾重にも重なった山々が町を見下ろしていて閑静な街です。高層ビルばかりの目立つ札幌の冷たい印象よりもどこか温かみのある街です。その分冬の雪の多さは格別だそうです。青い空にパラグライダーがゆったりと風の流れに沿って飛んでいました。かつての江部乙村には日本画の巨匠岩橋英遠や一木万寿実など著名な画家がこの街を愛し続けた思いを絵に表現しています。何度観賞しても感動するほどです。おそらく近代美術館でも年に一回は展示してくれるはずです。

 仕事で二つの街を訪れただけででしたが、とても楽しい旅をしたような思いになりました。来週は函館にお邪魔する予定です。

やさしいタイガー