梅雨のない北海道の風は、まさにそよ風のように爽やかです。昨日は取材で夕張郡にある三川というところまで行きました。日曜日なのでいつもの賑わいはなく、工場一帯はまるで日ごろの疲れを癒しているように静かでした。 休みだというのに、長く勤めるベテラン社員お二人にご足労いただいて2時間ほどいろんな苦労話を伺いました。
「いやあ、苦労というほどのことはしておりませんね」と謙遜する最長老のKさん、当時は二人の子どもを養育しながら夜中まで働いたという元気なお母さん社員のIさん、どこか生き生きしている表情は喜んで働ける喜びからでしょうか。自分たちがこの会社を支えているという自負と経験にどこか人間の大きさを感じさせます。ご本にはもとより会社にとっても誇りでもあるのでしょう。若い社長は誇りこそ、当社の最大の宝です、と語ってくれました。
帰り珍しく踏み切りで複線を1台のジーゼル電車が行きかうのにしばらく待っていました。通り過ぎる電車の音が小さくなるのを聞きながら、見上げた空はどこまでも青く澄み、雲一点ないからりとした北海道の自然の豊かさに自ずと感謝の感情が湧いてくる清々しい一日でした。
やさしいタイガー