コーチkazuの「夢が実現!」 http://www.katch.ne.jp/~k-kami/

コーチ日本1のkazuさんが満を持してブログに登場!教育コーチを日本に広めた第一人者として、東奔西走しています。

ほめ続ける

2019-06-12 06:15:22 | Weblog
ある研修で、
どうすれば効果的に相手を承認することができるか
という話をしていたら、
ひとりの人がこう質問してきました。

「承認のしかたはわかりましたが、
叱るときはどうすればいいんですか?」

私は
「少なくともコーチングという枠組みの中では、
叱るということは基本的にはしません」と答えると、
狐につままれたような顔をして
「叱らなければいけないときもありますよね。
そういうときはどうすればいいんですか?」
と問い返してきました。

「ですから、叱らないんですよ。どんなときでも」と、
私があまりにもきっぱりといってしまったので、
彼は「わかりました」と、
それ以上はなにもいいませんでした。

多くの人は
「ほめる」ことと同時に
「叱る」ことが必要だと思っています。

ほめてばかりいたら成長などあるはずがない、
叱られてはじめて自分の過ちに気つき、
成功に向けた新しい一歩を踏みだせるのだと。

もちろん「叱る」という行為を否定しているわけではありません。
必要な場合もあると思います。

しかしあえて、
「叱らない」育てかたの可能性について、
もう少し考えてみてもいいと思います。

以前女子マラソンの金メダリスト高橋尚子選手が、
テレビのインタビューで彼女を育てた
小出監督の育成方法を評し
「小出マジック」といい表していました。

「とにかく監督はほめてくれるんです。
たとえタイムが悪くても、
いいねえとか。
そうするともっとがんばろうって思っちゃうんですよね」

もし育成される立場にあるとしたらどうでしよう。
自分と上司との関わりについて
ちょっと想像してみてください。
あなたの上司が来る日も来る日も本当にほめ続けてくれたら、
あなたの仕事に対するモチベーションはどうなりますか?

上がりますか?
それとも下がりますか?

「叱るな」とはいいません。
でももう少し、
ほめることの効用について想いを馳せてみてください。
そして、
もしその気があれば、
半年くらいほめ続けるということを試してみてください。
もしかしたら、
金メダル級の成果をあげるかもしれません。