鳥取城跡には、明治40年に建てられた仁風閣(じんぷうかく)という洋館があり、国の重要文化財に指定されている。
旧鳥取池田家の別邸だが、現在は鳥取藩と池田家関連の資料館になっており、先日私が訪れたときは、「甦る鳥取城」という特別展示が行われていた。
仁風閣はフレンチルネッサンス様式の白く美しい建物だが、正面と、裏側から見たときとではまるっきり印象が違う。
私の今の職場には、城郭史研究の専門家がおられるので、先週の金曜日、教職員親睦会があったとき、「甦る鳥取城」の展示を見に行った話をした。
その先生は、現在進められている、鳥取城跡の整備(復元含む)計画に加わっているのだそうである。
「本丸跡にも行ったんですか?」
と聞かれ、
「はい。」
と答えると、
「そうですか…。いや、僕も二度行きましたが、もう上までは登りたくないですね。先日も学生を連れて調査に行った(山麓の近世城郭部分と思われる)んですが、本丸跡は学生にだけ行かせて、僕は下で待ってました。」
とのことであった。
確かに山頂からの眺望は素晴らしいが、山道が険しい上に、石段も整備されているとはお世辞にもいえないので、本丸跡まで行くのはちょっとした登山である。
昔はロープウェイもあったらしいが、今は滑りやすく、ハチ、イノシシ、クマが出没することもある山道を歩くことになるので、これから行こうとされる方は十分ご注意を。