夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

逆境を越えてゆく者へ

2012-04-08 22:32:29 | 
今日は書く時間をあまり取れないので、先月読んだ『逆境を越えてゆく者へ』(新渡戸稲造、実業之日本社)の中から、特に印象に残った言葉を。

「大概の仕事はもう一息という大切なところで厭になりがちなものである。厭になって中止してしまえば、それまでにしたことも無駄になる。そこを辛抱して続けさえすれば、必ず目的は達せられるのだ。」

「休まずたゆまずやりさえすれば、いつか必ず目的に到達するのだが、人はとかく少しの障害にあうと目的を変える。最後まで辛抱してやり遂げようとする決意に乏しいのだ。」

「青年が学校にいる期間はもっとも大切な時で、習い性はこの時代の修練によると言ってもよい。この時代に厳格な制限を受けると一生を通じて大きな効果がある。」


「休まずたゆまず」は、私の大好きな言葉で、まさに金言だ。この本は、青年にこそ読んでほしいので、私が読み終わったあとは、学級文庫の「担任のオススメ」コーナーに置いてある。