現在、1、2年生の春期補習中で、これが来週末まで続く。
私は、1年生の国語の補習に行っており、他に担当者がいないため、現代文・古文・漢文を全て一人で教えている。(人手不足なのはつらい)。
昨日は、模試の過去問の解説で、古文を教えた。高校の古文の授業と、模試・入試の古文では目標が違う。そして、問題を解くために古文を読む場合には、限られた時間内で文章の内容を読み取り、正確に解答する必要があるため、文章を読む姿勢を根本的に変えないといけない。
以前から生徒には、〈古文の読解ルール3箇条〉を徹底してほしい、と教えている。先日、駿台の教育研究セミナーで、宇野陽美先生の講座を受けて、私の従来の教え方と重なっている部分も多く、従来の欠点を補うこともできたので、かなり自信をもって教えることができるようになった。
①登場人物は○で囲む。
土屋博映『古文読解の基礎技術』(桐原書店)で、「マルジンの法則」として紹介されているのを流用。古文では、一度出てきた人物は、以後、主語が省略される傾向があるため、常に誰が登場しているのかを意識に上らせるため。
②接続助詞にマークする。
これは、原栄一『原速習古文講義の実況中継』(語学春秋社)で紹介されている方法をベースに、改良を加えて教えてきたが、今回、宇野先生の講座を受けた結果、整理し直した。
接続助詞1……主語変化を確認
已然形+ば、/ 順接
ど(も)、/ 逆接
連体形+を、/
に、/
が、/
(ほどに、/)
これらの後では、主語が変化しやすいので、「/」(スラッシュ)で切って、直前の述語の主語が
どうなるのかをチェックする。〈誰が、どうした〉を確認しつつ、先へ、先へ、読み進む。
接続助詞2……主語の継続を確認
て・で・つつ・ながら
これらは、宇野先生の説明を借りると、「同一人物の動作を接続する接続助詞」なので、傍線を引
き、同じ人物が動作していることをチェックする。
③会話・心内語は「 」でくくる。
地の文とこれらは、文としての性質が違う。敬語の問題で、「誰からの敬意」にも関わってくるので、分けさせる作業が必要。
と
「~~~」 とて
など
宇野先生のやり方に倣い、「と・とて・など」に二重傍線を引き、直前に閉じ括弧(」)、遡って
はじまりの括弧(「)を、自分で判断してつけるようにさせる。
宇野先生に教わったところは、「はるみちゃんルール」(生徒の命名)として説明し、その後、実際に模試の過去問を教材として読解指導を行った。わりあいスムーズにいった。説話型の文章で内容がとりやすかったこと、センター試験の半分ほどの分量であったこと、などが要因であろう。和歌を含む長文の物語などではまた難易度が上がるが、おおむね、これからもこの方針でやっていけそうな感触を得た。
もちろん、この読解ルールを機能させるためには、古文単語、文法特に助動詞と敬語の理解の徹底、若干の文学史と古典常識の基礎を叩き込む必要がある。また、自分自身、どんなタイプの問題やジャンルの文章でも教えられるように、授業実践を行っていく必要がある。
現在の私は、現代文の授業がメインなので、なかなか古文の模試・入試問題の解説を行えないのだが、やはり、古文を教えるのが一番楽しく、機会を捉えては実践し、また、校内研究授業などにもチャレンジしていきたい。
私は、1年生の国語の補習に行っており、他に担当者がいないため、現代文・古文・漢文を全て一人で教えている。(人手不足なのはつらい)。
昨日は、模試の過去問の解説で、古文を教えた。高校の古文の授業と、模試・入試の古文では目標が違う。そして、問題を解くために古文を読む場合には、限られた時間内で文章の内容を読み取り、正確に解答する必要があるため、文章を読む姿勢を根本的に変えないといけない。
以前から生徒には、〈古文の読解ルール3箇条〉を徹底してほしい、と教えている。先日、駿台の教育研究セミナーで、宇野陽美先生の講座を受けて、私の従来の教え方と重なっている部分も多く、従来の欠点を補うこともできたので、かなり自信をもって教えることができるようになった。
①登場人物は○で囲む。
土屋博映『古文読解の基礎技術』(桐原書店)で、「マルジンの法則」として紹介されているのを流用。古文では、一度出てきた人物は、以後、主語が省略される傾向があるため、常に誰が登場しているのかを意識に上らせるため。
②接続助詞にマークする。
これは、原栄一『原速習古文講義の実況中継』(語学春秋社)で紹介されている方法をベースに、改良を加えて教えてきたが、今回、宇野先生の講座を受けた結果、整理し直した。
接続助詞1……主語変化を確認
已然形+ば、/ 順接
ど(も)、/ 逆接
連体形+を、/
に、/
が、/
(ほどに、/)
これらの後では、主語が変化しやすいので、「/」(スラッシュ)で切って、直前の述語の主語が
どうなるのかをチェックする。〈誰が、どうした〉を確認しつつ、先へ、先へ、読み進む。
接続助詞2……主語の継続を確認
て・で・つつ・ながら
これらは、宇野先生の説明を借りると、「同一人物の動作を接続する接続助詞」なので、傍線を引
き、同じ人物が動作していることをチェックする。
③会話・心内語は「 」でくくる。
地の文とこれらは、文としての性質が違う。敬語の問題で、「誰からの敬意」にも関わってくるので、分けさせる作業が必要。
と
「~~~」 とて
など
宇野先生のやり方に倣い、「と・とて・など」に二重傍線を引き、直前に閉じ括弧(」)、遡って
はじまりの括弧(「)を、自分で判断してつけるようにさせる。
宇野先生に教わったところは、「はるみちゃんルール」(生徒の命名)として説明し、その後、実際に模試の過去問を教材として読解指導を行った。わりあいスムーズにいった。説話型の文章で内容がとりやすかったこと、センター試験の半分ほどの分量であったこと、などが要因であろう。和歌を含む長文の物語などではまた難易度が上がるが、おおむね、これからもこの方針でやっていけそうな感触を得た。
もちろん、この読解ルールを機能させるためには、古文単語、文法特に助動詞と敬語の理解の徹底、若干の文学史と古典常識の基礎を叩き込む必要がある。また、自分自身、どんなタイプの問題やジャンルの文章でも教えられるように、授業実践を行っていく必要がある。
現在の私は、現代文の授業がメインなので、なかなか古文の模試・入試問題の解説を行えないのだが、やはり、古文を教えるのが一番楽しく、機会を捉えては実践し、また、校内研究授業などにもチャレンジしていきたい。