夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

10年経験者研修修了

2012-03-06 19:43:37 | 教育
先週の話になるが、校長に10年経験者研修の報告書を出してきた。

報告書を作成しながら、改めて、この1年間が自分にとって節目の年になったことを実感した。と同時に、この学校に勤めて10年も頑張ってきたのだな、という感慨がこみあげてきた。

この学校に入ったことは、自分の人生にとってよかった。生徒や職場の人々から沢山のことを学んだ。挫折から立ち直った。ダメ人間がまともになれた。自分の能力をフルに発揮して働く場を持つことができた……これは、男として最も幸せなことではないか。それまでの人生に失敗し、何の取り柄もなかった自分なのに、能力以上のものを期待される仕事の機会を与えられ、それに応えるべく頑張ってこられたこと自体がすごい幸運だ。

自分が頑張らなければ生徒が落ちる、という緊張感や危機感の中で仕事をしてこられたのはきっと、スキルの向上につながった。自分が頑張っても何も変わらない、という無力感や徒労感の中で仕事をしてきたのだったら、きっと腐ってしまっていただろう。

昨日から国公立大学の前期日程の合格発表が始まった。私が小論文指導をしていた生徒の中から、T君がS大の人文学部に合格。すばらしい!!小論文は苦手だったのに、まじめによく頑張っていたものな。よかった、よかった。

中後期日程を受ける生徒の指導も今週いっぱいまだあるし、私も頑張ろう。