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夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

女性の口から

2016-05-23 22:09:15 | 雑談
先日、暑いので教室の扉を開けたまま授業をしていたら、廊下を歩きながら話している女子学生たちの声が聞こえてきた。
彼女たちは3人で話をしていたが、ちょうど扉の前を通るときに、1人が、
「…死ねや。」
と言っていた、その部分だけが教室に響きわたったので、クラスで大爆笑になった。

笑いがひとしきり収まってから、
「人間、どこで何を見たり聞かれたりしているか分からないから、気をつけないとな。…それにしても、『死ねや。』は強烈だったな。今、オレの中で、〈女子の口から聞きたくない言葉〉1位にランキングされたし…。」
と言ったら、学生たちが笑っていた。

進行形

2016-05-17 23:55:09 | 雑談

今日の放課後、私が担任しているクラスの教室を覗くと、授業が終わったばかりなのにもうスマホでゲームに夢中になっている者が何人もいるので、彼らの背後から、
「そんなにゲームばっかりやってると、ゲーム廃人になっちゃうよ。」
と嫌味な声でささやきかけていたら、ある学生から、
「先生、その忠告ムダですよ。」
と言われた。
「…あ、そうか。未来形じゃなくてすでに完了形の事態なわけだな。」
「はい。」
「認めるな、こら。…ていうか、すでに廃人化していて現在もなお進行中だから、現在完了進行形か。」
と言ったら、他の学生たちが聞いて笑っていた。

挟み撃ち

2015-10-29 23:29:58 | 雑談
今日の昼休み、廊下を歩いていたら、向こう側から、授業で教えに行っているクラスの女子学生二人がやって来た。
「こんにちはー。」
と挨拶を交わすと、右側にいたYさんの目が悪戯そうに光った。
Yさんは、隣の子と手をつなぎ、ニコニコ笑いながら両手を広げ、私の行く手をふさごうとする。そのままずんずん近づいてくるので、接触しそうになって焦った私が後ろから逃げようとすると、ちょうど1年生の女子の集団が移動してくるところで、私は挟み撃ちになってしまった。

1年生女子たちに、
「あのお姉さん、意地悪だから、気をつけたほうがいいよ。」
と声をかけつつ身をかわし、難を逃れたが、今思い出しても、自分の娘くらいの年齢の女子学生に翻弄されてしまったのが悔しい。

雑談メモ

2015-01-16 23:24:55 | 雑談
昨日の記事に書いた、昔のスケジュール帳には、授業中の雑談用に小ネタのメモも取ってあった。

その中に、当時ラジオで聞いていた、ラルク・アン・シエルのオールナイトニッポンで紹介された、リスナーからの笑い話があり、今読み返してもなかなか面白い。

・私の父はガソリンスタンドに行って、
「レギュラーコーヒー満タン!」
と叫び、大爆笑になった。

・私が7歳の頃、ベッドで寝ていたら、大音響がして天井から何かが落ちてきた。
何かと思ったら、隕石だった。あと数10㎝ズレていたら、顔面直撃で死んでいた。
今、その隕石は、近所の博物館に展示されている。

・私の高校の先生の名前は「近藤たけし」で、ひっくり返すと「しけたうどんこ」になるため、生徒に「うどん粉」と呼ばれて親しまれている。

・私の彼氏は、ホテルで会計の際、
「おあいそお願いします。」
と言ってしまった。

このスケジュール帳には、授業の計画や他の先生との打ち合わせ、生徒の反応、授業後の反省などもたくさん書き記してあった。
教えるのが下手なりに、生徒たちのために授業を少しでもよくしようと努力していたのだと思う。
翻って今の自分が、この頃の一途さを失ってはいまいか、考えさせられた。

かひなきもの

2014-12-29 23:12:11 | 雑談
昨夜は昔の卒業生と街へ飲みに行き、日付が変わるまで痛飲したので、今日は宿酔になってしまった。

十日ほど前、私が例会で東京にいたとき、以前、「モテキ」の記事で話題にした、卒業生三人の一人(二度目に担任したクラスの生徒)、Y君から電話がかかってきた。
「僕、来年から大阪で就職なんで、その前に一度、ちかさだ先生に会っておきたいと思って。」
「そっか、じゃ、就職祝いも兼ねて飲みにでも行くか。」

彼ら三人のうち、もう一人は仕事で来られないとのことで、Y君・M君と駅前の居酒屋に行った。
Y君は今、修士論文で必死な状況。
M君は大学卒業後、地元の公務員になり、回された部署で今、しんどい思いをしているそうだ。
彼らの近況報告を聞きながら、高校時代の面影が重なり、人間は成長するけれど、基本的な人柄は変わらないものなのだな、と感じる。

級友たちの現在について、知っていることを教え合ったり、母校の昔今のことを話したり、楽しい時間はあっという間に過ぎていく。

「Y君も来年からは社会人だから、次はちょっと大人の店に連れてってやろう。」
と言って、駅前にあるバーに行き、就職祝いにシャンパンを開けてもらい、乾杯した。
ここは、静かで落ち着いた感じのバーで、カクテルのバリエーションも豊富だし、ウィスキー・ブランデーも数多く揃えているので、私としてはイチオシの店なのだ。

ところが、肝心のY君がすでに酔っ払ってしまい、シャンパンの後でマスターに水を頼み、グラスで出てきた水をゴクゴク喉を鳴らして飲むと、
「はあ~、水がいちばんうめ~!!」
思わず、高校時代のように、彼の後頭部に「バシッ!!」と食らわしてしまった。
Y君は、高校の頃も、空気を読まない言動で、教員や級友の怒りのスイッチを入れることが多かったのを思い出した。
三つ子の魂百まで。雀百まで踊り忘れず。
Y君はその後、オレンジジュースを頼み、飲んでまた、
「あ~、オレンジジュースうめ~!!」
と大きな声で言ったため、二度目の「バシッ!!」を食らわしてやった。

まったく、せっかく大人の店に連れてきたかいがない。
M君と共に、
「Yは社会人になってもなんかやらかすで、こりゃ…。」
という気持ちになったのであった。